◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
9.小松地獄の遊歩道
久住高原コテージに入浴できなかったとなると、何となく黒川温泉入りの前にもう一ヶ所寄りたくなる。
ちょっと遠回りになるが、時間もあることだしということで、提案してみたのは
筋湯温泉。
ここは長湯温泉に昨夜の宿泊を決める前、友人のyuko_nekoさんからいいよと勧められていたところなので。
久住高原の辺りでも雨が降ったり止んだりしていたが、筋湯温泉に向けて県道を北上し始めてからもまたひとしきり雨。
そんな中、筋湯温泉に近づくとカーナビに「小松地獄」という観光名所の名前が現れた。
なんだろう、地獄って言うことは、温泉が吹き上がっているところがあるのかな。去年の夏に行った
登別温泉みたいに。
時間もあるし寄って行こうと思ったものの、情報が全然無くて、駐車場に車を停めてもその地獄がどこだかわからない。
つまり、駐車場から徒歩何分なのか。
2時間ハイキングしないと辿り着かないとか言われるならやめるけど、何の説明標識も無い。
小松の地獄の入り口・・・何も説明が無いのでどんなところなのか、規模はどうなのかまったくわからなかった。
私たちが駐車場に着いた時、小さい子供を連れた家族連れが駐車場の隅の階段を下りてきて、車に乗り込んだ。
階段には「小松地獄 遊歩道入り口」とだけ書かれている。
駐車場は広さの割に空いているが、一応何台か車が停まっていた。
小さい子でも行かれるぐらいだからそんなに歩かないだろうと判断した。
そうしたら、階段を昇ったところですぐに奥の方にもわもわと立ち上る白い湯けむりが見えた。
もわもわ・・・じゃないな、近づいたらゴーゴーと言いそうな激しい湯けむりだ。
近くに八丁原地熱発電所があるが、よくわかる。地熱が発熱しまくりの地域だと実感できる。
遊歩道は砂利道で、道を逸れないように谷側にはロープが張られている。辺り一面にゆで卵のような臭いが漂っている。
2、3分歩いたところで右手の谷間に「とても危険ですのでこの蒸し場には地元住民以外は立ち入らないでください。尚、この蒸し場で卵を蒸すことはできません」という立札が立っていた。
もちろんそこからもシューシューと雲のように湯けむりが上がっている。
この下に蒸し場があるんだ。卵、蒸そうとする人もいるんだ、と、逆にへーと思う。
確かに見下ろすと、歩いて行かれそうな場所に半分外れた蓋替わりの板を乗せた四角い井戸のようなものが見えた。でもすぐ近くの足場から蒸気が噴き出しているので見ているだけで怖い。
下の二枚は地元住民専用の蒸し場(危険なので観光客は立ち入り禁止)