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◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉

6.アワアワのラムネの湯






 下湯は川沿いの二階建て位の高さのコンクリ建てだった。
 壁に「日本無類の炭酸泉」と札が下がっているところは、やはり近所の長湯温泉を意識してのことだろう。
 建物はクリーム色に塗られていて、パッと見、何の建物かわからない。
 入り口には監視カメラ付き。鍵を使って開けると、中で左右に分かれて男湯と女湯の暖簾が下がっている。建物の中に入ったら、中から鍵を閉めろとある。




 浴室はシンプルだった。
 階段を下りたところにほぼ正方形の浴槽があって、逆に浴槽以外は何にもない。
 外壁同様無造作な漆喰の白壁は、床に近い辺りが温泉成分による赤茶色が染みついているだけだ。
 天井はトタン板。仮設っぽい佇まいが何とも言えない。
 一応湯口の近くに火山岩のぼこぼこした岩が置いてあるが、飾りと言えばそれだけ。
 あとは高い位置に小さな窓が複数。
 窓の外の眺めが全く見えないところが少し閉塞感を感じる。

 一方、床は凄い。浴槽の縁から床に掛けて赤茶色の糊か漆を重ねて塗り固めたような状態になっていて元の色が判らない。
 シャンプー、リンス、飲泉用プラスチックコップなどは備え付けてあるが、洗面器なども温泉成分でどことなく茶色っぽい色が染みついてまだらになっている。



暖簾は女湯ですが、こちらの浴室の画像は男湯


 ドキドキしながら湯船へ。
 無色透明に見えるお湯は、入る前は特に泡は目につかなかった。
 しかし入って湯口の側に寄ったらもう凄いことに。
 泡はあのラムネ温泉館より多いや。
 しゅわしゅわーっと全身が包まれた。なんだこれ、本当にアワアワだ。

 しかもラムネ温泉館よりお湯の温度が温かいのがいい。ラムネ温泉館の泡付き源泉はひんやりしていたから。ここは体温+0.5度ぐらい。
 私は冷たい温泉が苦手だからこのくらいだととても助かる。
 わずかに金気臭のサイダー味。
 泡が背中をコロコロする。


左の壁の反対側が女湯



3-7空いてて良かった七里田温泉へ続く


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