浴室は洋風だった。
思ったよりも大きなお風呂で、浴槽は円を1/4にすっぱりとカットした扇形。
天井近くの壁は新選組の袖の模様のような下向きの三角形を繋げた柄になっている。
お湯の濁りは強く、黄緑色。温度は
ガニ湯や
万象の湯の温かい湯レベル。
足元に少しお湯に混ざっててできた砂が溜まっている。
においは金属系。
味はじゅわっとする感じははあまり無く、どちらかというと金属っぽさが勝っている。
何より浴槽回りのごてごてぶりはすごい。ぼこぼこ突起ができている。
もうね、側面は荒いやすりみたいになっているし、床のお湯が溜まるところは牡蠣の殻みたいになっている。
そういえばこの
長生湯の正面、川に向けて排湯されているけど、そこにものすごい析出物のドームができていた。苔まで生してスイカみたいな柄になっていた。
最初あれはどこの排湯だろうと思っていたが、位置的にこの長生湯のものだ。
隣の旅館などの排湯とはまったく違ってとんでもなく巨大。
本当に隣同士でもお湯の質がいろいろなんだと改めて思ったが、とにかくあれは大きさに笑う。
長湯温泉、奥が深いわ。