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◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉

28.ガニ湯に入る






 というか、脱衣棚のあるここは橋の下なので、横方向からはのぞかれないけど、縦方向からは丸見えになる。陸側はまず見えないと思うが、やっぱり川側の真正面からは隠すものが無い。
 逆を言えば四方のうち、川側の一方だけが開けているのだから、ここに衝立のひとつでもあればめちゃくちゃ女性も入りやすいのになぁ。
 脱衣のハードルさえ超えればガニ湯のお湯は黄土色の濃い濁り湯だからそんなに不安は無い。

 ええいままよととりあえずバスタオル巻きになる。
 過去の経験からバスタオルは普通の毛足の長いタイプじゃなく、ガーゼを重ねた地のものを持参している。
 普通のバスタオルも、化繊のドライタイプも、完全にお湯に浸してしまうと女性の力では浴後に絞るのが困難なのだ。

 そしていざガニ湯にチャレンジ!!




 私が脱衣に手間取っている間に、パパはさっさと湯船に浸かりのんびりビールなんてかっくらっている。
 熱かったらどうしようと思ったが、全然熱くなかった。
 むしろぬるめ。
 浴槽の中も析出物のせいか角があるどころか何もかも丸まっているので、ずるりと滑って転びそうだ。

 河原の何の仕切りも無い露天風呂。
 面白い。さっきまで見下ろしていたそこに自分が入っていることが。わーいとか声を上げたくなる。
 腕を出しているだけでも、スカスカの開放感。
 湯面に近い隅のパイプからお湯がどぼどぼ出ている。
 あまりにも濁りが濃いので泡があるとか肌に着くとかそういうのは全然わからなかった。取りたてて手触りもアワアワには感じなかった。
 でもお湯のにおいとか印象とかはあまり記憶に無い。
 特徴が無いわけではなく、ガニ湯に入ったシチュエーションの楽しさにハイになってしまって、お湯のことを全然覚えていなかったというのが事実。


ガニ湯の湯口


 確かにパパの時間選択は誤っていなかったようで、私たちが入っている間、誰も河原に降りてこなかったし、道を歩いている人も見当たらなかった。
 そしてこの後、夜になってから何度かガニ湯の上を通ったが、暗くなってからは常に誰か入浴していた。
 だから意外と夜は女性は入りづらいかもと思った。
 明るいと流石にちょっと入れないと思う人は多いわけで、本当に暗くなってからのガニ湯は大盛況だったのだ。

 しかし湯上りは苦労した。
 脱衣するときより苦労した。だってバスタオルがずぶぬれになっている。
 浴衣は簡単に着脱できるからと安易に考えていたが、もう一枚さっと羽織る乾いたバスタオルを持ってくるのが正解だった。


ビールまで持ってきたんかいっ



2-29みんなが勧めるラムネ温泉館へ続く


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