そして宿に戻る前に道の駅ながゆ温泉にも寄ってみることにした。県道に青い表示板が出ているのを見た時から気になっていた。
「ここ? 他に無いよねぇ」
県道から鋭角に曲がってすぐの立地に建っているのは道の駅というより小さめの観光案内所。
入口には湯の郷ふれあい館と書かれていて、中に入っても旅館や観光名所のちらしが置いてあるばかり。農産物とか土産物を売っている気配も無い。道の駅ってこういうところだっけ?
天風庵でチェックイン時にもらった地図の二色カラー版や
ラムネ温泉館の絵葉書など頂いて外に出た。
ちょうど餌の時間だったようで、外に置かれた金属のお皿のところに猫が二匹来ていた。
一匹は足が悪いようで警戒心が強く、もう一匹は大人しすぎてなでても逃げるそぶりも見せなかった。
後で地図を見たら道の駅ながゆ温泉と書かれた建物が二ヶ所にあった。
ひとつはこの観光案内所で、もうひとつはそこから1ブロックほど温泉街の中に進んだところにあるおんせん市場と書かれた建物。
分裂した道の駅なんて初めて見た。
そしてこのままどうせなら次のお風呂に行ってみようと、私たちはその足で今度は
万象の湯に向かった。
万象の湯は久住高原方面から来たら一番手前にある日帰り温泉で、私たちもさっき長湯温泉に来た時に一番最初に目に入った。
ここも翡翠之庄と同じでガニ湯本舗天風庵からは車で行かないと遠すぎる距離であり、ここも
翡翠之庄のグループ経営だ。