◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
昔からあるほどほどに大きい温泉地の場合、日帰りで共同浴場などを利用しようと思ったとき、往々にして駐車場に困ることが多い。
ちょうどこの
宝湯は裏手に駐車場があるようだ。
時間は早すぎたがとりあえず裏に回ってみた。
裏に回って結構驚いた。
宝湯の看板には食事処の文字もあったが、駐車場のある裏は道路は狭かったものの建物の入り口は立派な日本料理屋だった。
どうも宝湯というのは共同浴場ではあるけれど、どちらかというと「がね政」という割烹料亭の一角がお風呂になっているような感覚なのかもしれない。
駐車場も広くて、とにかくそこに車を入れていたら、ちょうど駐車場内を歩いている関係者らしい女性がいらしたのでパパはもしやこの人はと思って話しかけた。
そして、ラッキーにもすぐにお風呂に入れるということになった。
駐車場にいたのは女将さんで、今からお湯を入れるところだったと言う。
「入れ始めたらすぐに溜まると思うから」
やったー。
これはもしかして、独り占めどころか正真正銘の鮮度抜群一番風呂。
それにあっさりすぐ溜まるって・・・湯量豊富なんだな。これも嬉しい。
料亭の方の個室入り口とお風呂に繋がる廊下。なんか面白い組み合わせだ。
案内されるまま敷石を踏み店の中に入り、何だか立派な割烹料亭にお風呂道具だけ持って入るのが浮いているなぁと思いながら受付を済ませると、お風呂道具も不要であることが判明した。
「無料でタオルとシャンプーリンスをお貸ししております」
シャンプー、リンスは備え付けと思えば珍しくないが、タオルまで?
入浴料も300円と東京近郊の相場で言ったら破格もいいとこなのに。
ボトルのリンスとシャンプー、そして手ぬぐいサイズのタオルも貸してもらえる。