子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 九州温泉巡り旅行記*阿蘇-長湯温泉-黒川温泉 > 2-6阿蘇内牧温泉に寄る

◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉

6.阿蘇内牧温泉に寄る






 そんな感じで阿蘇山にはせっかく登ったのだが本物の景色はまるで見えなかった。
 登った時とは違うルート、北側に向かって降りていくと、かなり下の方まで来てやっと雲が少し薄くなってきた。
 ゆるやかな草原に牛がいる。
 「ねぇねぇ、あれが草千里?」
 「違います」
 「ちぇーっ」




 次の目的地は内牧温泉。
 阿蘇内牧温泉とも呼ばれる内牧温泉は、阿蘇山の北麓、外輪山の内側、JR肥後本線内牧駅から少し北に位置したところに温泉街を形成している。
 阿蘇山麓で一番大規模な温泉地なのかな。それにしてはやけに渋い、鄙びているという評判を聞く。

 共同浴場は町湯と呼ばれ、10軒以上点在しているようだが、中でも最もマニアックな佇まいだった田町共同浴場は既に廃業している。
 全部の町湯が違う源泉だということを知ったのは帰ってきてからなのだが、とにかくこの時点ではどれにしようと決めていたわけではない。適当に温泉街を走っていれば沢山あるうちのどれか一つぐらいは見つかるのではないかと至極適当な計画だった。




 内牧温泉は想像していたような温泉街では無かった。
 どちらかというと本当に普通の小さな町。
 民家とか公民館とか商店とかが並んでいる普通の町。温泉施設が紛れ込んでいるとしてもうっかりと通り過ぎてしまいそうなそんな感じ。
 どこだどこだと道の両側を見ながら進んでいくうちに、何だか中心街を抜けてしまったような感じだ。
 どうしよう? 引き返す? と逡巡しているところで共同浴場とも民家ともつかない建物を見つけた。
 壁に温泉マークと「立ち寄り温泉 露天風呂(宝湯) お食事処 各種定食」と看板がある。


阿蘇内牧温泉 宝湯を発見


 どこだろう、えーと宝湯。ああ、あったあった、リストに宝湯ってあった気がする。
 よくわからないけど、いいんじゃないかな、ここで。露天風呂もあるなんて嬉しいし。

 「でも時間は大丈夫?」とパパ。
 えっ、あっ、営業時間?
 内牧温泉の町湯は営業時間がまちまちだ。
 朝早くからやっているところ、昼過ぎから入れるところ、朝と夕方は入れるけど昼はお休みのところ。だからこそどこか駄目でも別のところがやっているだろうと簡単に考えていた。
 「ここは・・・11時から夜の10時までだね。あっ、まだ11時になってないんだっけ?」
 「10時40分」



2-7ここは料亭?それとも日帰り温泉?へ続く


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