大原の里を出るときに貴重品をロッカーから回収するのを忘れて慌てた。
パパが一緒じゃない時はあまりロッカーを使わず財布も袋に入れてお風呂場まで持ち込むことが多いので、たまにいつもと違う行動を取ると失敗しやすい。気を付けなくては。
ロッカーのことはそれほどブレーキにはならなかったが、ちょっとお風呂でゆっくりしすぎたこともあり、私たちは小走りに大原温泉を離れた。
大原のバスの便はそんなに多くない。次のバスまで15分を切っている。えーと、寂光院からバス停まで公称20分だっけ? 急がなきゃ。
走って走ってあれ?こんな道通ったかな?と思っていたら、前方から工事の人が歩いてきてこの先は工事中だと言う。
あー、しまった。そういえば行きもそう言われたっけ。行きに入ってきた小径を行き過ぎてしまったみたい。急いでいるのに戻らなくちゃならないのー? 通行止めはせめて分岐の所に看板の一つでもおいておいてよ。
またまた息を切らせながら少し戻って、川沿いの道を下り茶谷という宿のところで広い通りに出て業務用みたいな橋を渡り川と畑の間の狭い舗装路を通って何とか大原のバス停に戻ってきたのは12時半ちょうど。
既にバスは停留所の前に停まっていた。