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◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

19.北白川温泉と不動温泉











 湯上りは脱衣所を出たところにある洗面台で水分補給をした。
 水分が抜けてしまったように感じていたので、冷たい水がスーッと染み込んでいくような気がする。
 そこへ宿のご主人とおぼしき男性が通りかかったので、不動明王の幟がはためいていたお隣さんと源泉が同じなのか聞いてみた。
 すると、北白川ラジウム温泉の源泉は30m先の裏山の斜面の岩盤から自噴しているもので、特のその花崗岩の岩盤を通ることによりラジウムが多く含まれるが、隣接する不動温泉は地表から汲み上げている。恐らく元の源泉は同一だと思われるが、採取する場所が違うことにより、あちらの温泉は雨水などが混入し有効成分が薄く、雑成分が多いとのこと。
 片方からだけ聞いた情報なので全てが正しいとは限らないが、採取場所・方法による違いと言うのはあるかもしれないと思われる。
 「この温泉は口コミで来てくれる人も多く、ほらキャスターの筑紫哲也さん、癌で亡くなる前にね、うちの温泉がよく効くよく効くって通ってくれたんですよ。入浴したり休憩室で休んだりしながら一日ゆっくりされる方も多くてね」とご主人。
 確かに先ほど入れ違いで上がった先客が休憩室でくつろいでいる姿が見えた。
 「館内の蛇口から出るのは全部温泉なんで、汲んで帰る人も多いですよ」
 そうなんだ。じゃ、もう一杯飲んでいこうかな。
 帰りのバスについても聞いてみたら、お客さんが少ないときは一気に山を下ってくるのでたまに時刻表より早く通過してしまうこともあるとのこと。
 お礼を言って少し早めに出発することにした。
 この温泉の効能のせいなのか、元々あまり汗をかかない体質なのに全然汗が引かない。
 時刻を確認しようとスマホを見たついでにアンテナを確認したら、この辺りはauの電波は圏外のようだった。


お隣の天然ラジウム不動温泉



 地蔵谷のバス停は北白川ラジウム温泉の道向かいにあった。
 もし通過した後だったらどうしようと冷や冷やしながら待っていたが、京都バスはおよそ10分遅れでバス停に到着した。
 市バスに比べると車体が少し大きく無骨な感じがする。
 終点は京都駅だが、行きにタクシーを捕まえた銀閣寺道で降りる。
 白川疎水通は変わらず満開の桜並木の下、大勢の観光客で賑わっているが、どことなく日差しは夕方のそれになってきたようだ。


銀閣寺道の白川疎水に戻ってきた




2-20桜満開の白川疎水へ続く


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