◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

14.渉成園逍遥続き

　亀の形に石を組んだ亀の甲井戸を見たり、楼門づくりというアーチ形の傍花閣を見たりしてから印月池のほとりに出た。
　印月池の前にはひときわ開けた場所がありろう(門の中に良という漢字)風亭という平屋建ての大きな書院が建てられている。
　明治天皇が休息されたこともあるここでは、今日はイベントが行われているのか賑わっていた。

　印月池の周囲は開けている分庭園の外の建物が見えてしまう。
　木々の向こうに無粋なコンクリートのビルがちらちらと見えるのは、東京あたりの大きな庭園でもありがちだが少々興醒めで、現実に引き戻されてしまう気持ちがする。

　庭園を出るととたんに空腹を思い出した。
　もうじき午後1時になる。そりゃお腹も空くはずだ。

　次の移動先は銀閣寺だ。
　といってもおよそ1時間後には北白川ラジウム温泉に行くためにタクシーを拾わなくてはならないから、ここから銀閣寺に行く道程でお昼ご飯を食べられる場所を見つけて、たぶんお昼を食べたら時間切れだ。
　銀閣寺は温泉から戻ってきてから見学することになると思う。