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◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

35.天翔の湯











 玄関で靴をぬぐと真正面に受付。
 右手に狭く圧迫感のある待合室。そして受付の隣が浴室の暖簾だ。
 挨拶をして入浴料を払い脱衣所へ。

 日曜日の夕方。
 思ったほどは混んでいない。場所が観光地ではないので、入浴客のほとんどが地元の人のようだ。
 浴室は縦に長く、真湯を張ったタイル張りの浴槽が並んでいて、泡風呂や圧注浴になっている。

 見通しが悪かったので浴室の一番奥まで進んでみると、正面に露天風呂に出る扉が付いていた。
 開けてみるとそこは露天風呂だった。
 温泉が入っている浴槽はどこだろうとは思っていたが、露天風呂があるとは思っていなかったのでびっくりした。
 決して広くは無いスペースにぎりぎり何とか7、8人入れる岩風呂を作ってある。
 そしてここは茶色い濁り湯の温泉がなみなみと張られていた。
 隅に飲泉できる湯口もある。
 なかなか本格的だ。


内湯はジャグジーなど



 かなりはっきりした鉄さびっぽい臭い。
 ほどよい温度で塩分が濃いからかすぐに温まってくる。肌触りはきしつきが凄くて腕など滑らせてみても引っかかってしまってまったく滑らない。
 ぬるい源泉を投入して浴槽の中で循環しながら加熱しているようだ。
 飲んでみるとじゅわっとする苦くしょっぱい海のような味。加えて錆をなめているような強い臭いが鼻から入ってくる。

 天翔の湯の源泉は地下1,000mから汲み上げる古代海水系の温泉で、なるほどそう言われれば東京あたりの昨今の大深度温泉と似ているように思う。
 京都で温泉と言われてもほとんどイメージがわかないし、実際に温泉施設もとても少ないと思うが、この辺りは千メートル掘れば二億年前の丹波層に溜まった古い海水が汲み上げられるようだ。
 この天翔の湯は同系列の銭湯、金閣寺湯、西院の弥生湯にもここで汲み上げた源泉をローリー配湯している。

 露天風呂に入ってから気づいたが、浴室から露天風呂に出る扉の手前にもうひとつ浴槽があったようだ。
 そこにも温泉が張られているが、濁り湯で底が見えないこともあり意外と深くてびっくりした。


露天風呂は濁り湯の温泉使用



 湯上りはぽっかぽか。
 行きは少し肌寒いなと思って上着を着ていたが、今はそれを手に持って風に当たっている。
 外は既に真っ暗だ。
 気持ちよかったねとカナと話しながら帰路を急いだ。
 帰り道は既に道程が判っているので行きより近く感じる。
 今度は電車もタイミングよく来て、7時40分には四条大宮まで戻ってきていた。


もう外は真っ暗だ




1-36バスが着いたのは二条駅で二条城ではなかったへ続く


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