天然温泉 天翔の湯

京都市内の気さくな温泉銭湯

  • 所在地 〒615-0812 京都府京都市右京区西京極大門町18 TEL 075-316-2641
  • 泉質 ナトリウム-塩化物泉(中性高張性温泉)
  • 公式サイトURI http://tensyonoyu.web.fc2.com/
  • 営業時間 午後2時~深夜1時
  • 定休日 火曜日
  • 入浴料 大人 430円、小学生 150円、幼児 60円
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、泡風呂、ジェットバス、水風呂、サウナ
[2013年4月のデータ ただし日帰り料金・受付時間は2015年10月のデータ]

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  • 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 塩分が濃いので長湯に注意
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気★☆☆☆☆

天然温泉 天翔の湯 体験レポート

天翔の湯の暖簾 天翔の湯の外観
天翔の湯の外観

 京都に温泉は少ない。
 旅先ではとにかく温泉を探してしまう私だが、京都と沖縄だけは最初から温泉が無くてもいいやと諦めもつく。
 もちろんまったく無いわけではない。
 ここ天翔の湯は京都市内にあって気軽に利用できる日帰り温泉、かつ源泉掛け流し、かつ銭湯料金と何から何までお得な施設だ。

 ただしいわゆる京都の観光地 神社仏閣に近いわけではなく、観光ついでにと言うには少しばかり不便な場所にある。
 また掛け流しとは言いつつ、半循環なのではないかと思われる。
 なおお湯に拘らないのであれば、同系列の銭湯金閣寺湯や西院の弥生湯に源泉をローリー輸送もしているようなので、そちらを利用するのも手軽でいいかもしれない。

 阪急京都線 西京極駅もしくはJRの西大路駅から徒歩10分の立地。あるいはバス利用でも京都駅から一本で着く。
 私は西京極駅から歩いたが、西小路通りから七条に一度曲がるだけだったので比較的分かり易かった。

 もう辺りはとっぷりと日が暮れて、少し道幅が広くなったあたりに天翔の湯の看板が光っていた。
 建物の前には何台かの自転車が停めてある。
 白い手ぬぐいを手にしたおじさんがドアを開けて出てきた。
 牛乳石鹸の「ゆ」の暖簾。
 銭湯らしい気さくさがある。

天翔の湯の浴室暖簾 天翔の湯の内湯
天翔の湯の暖簾と内湯

 玄関で靴をぬぐと真正面に受付。
 右手に狭く圧迫感のある待合室。そして受付の隣が浴室の暖簾だ。
 挨拶をして入浴料を払い脱衣所へ。

 日曜日の夕方。
 思ったほどは混んでいない。場所が観光地ではないので、入浴客のほとんどが地元の人のようだ。
 浴室は縦に長く、地下水を張ったタイル張りの浴槽が並んでいて、泡風呂や圧注浴になっている。

 見通しが悪かったので浴室の一番奥まで進んでみると、正面に露天風呂に出る扉が付いていた。
 開けてみるとそこは露天風呂だった。
 温泉が入っている浴槽はどこだろうとは思っていたが、露天風呂があるとは思っていなかったのでびっくりした。
 決して広くは無いスペースにぎりぎり何とか7、8人入れる岩風呂を作ってある。
 そしてここは茶色い濁り湯の温泉がなみなみと張られていた。
 隅に飲泉できる湯口もある。
 なかなか本格的だ。

天翔の湯の露天風呂 天翔の湯の露天風呂
天翔の湯の露天風呂

 かなりはっきりした鉄さびっぽい臭い。
 ほどよい温度で塩分が濃いからかすぐに温まってくる。肌触りはきしつきが凄くて腕など滑らせてみても引っかかってしまってまったく滑らない。
 ぬるい源泉を投入して浴槽の中で循環しながら加熱しているようだ。
 飲んでみるとじゅわっとする苦くしょっぱい海のような味。加えて錆をなめているような強い臭いが鼻から入ってくる。

 天翔の湯の源泉は地下1,000mから汲み上げる古代海水系の温泉で、なるほどそう言われれば東京あたりの昨今の大深度温泉と似ているように思う。
 京都で温泉と言われてもほとんどイメージがわかないし、実際に温泉施設もとても少ないと思うが、この辺りは千メートル掘れば二億年前の丹波層に溜まった古い海水が汲み上げられるようだ。

 露天風呂に入ってから気づいたが、浴室から露天風呂に出る扉の手前にもうひとつ浴槽があったようだ。
 そこにも温泉が張られているが、濁り湯で底が見えないこともあり意外と深くてびっくりした。

 湯上りはぽっかぽか。
 行きは少し肌寒いなと思って上着を着ていたが、今はそれを手に持って風に当たっている。
 外は既に真っ暗だ。

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