翁の湯を最初見たときは、ずいぶん新しくて綺麗な造りだなと思った。
何となく他の共同浴場の使い込まれたような雰囲気が無い。
重みに欠けるが、その分クリーンな感じ。
見ているとちょうど女性用の出入り口から一人出てきて、待っていた男性と肩を並べて帰っていった。
ちょうど誰もいないかなと思って中に入ると、残念、いかにもスキー帰り風の若い女性が三人脱衣所にいた。
三人は浴室に入ると、お湯が熱いときゃーきゃー楽しそうに声を上げた。
この分だと上がるのも早そうだなと思っていると、案の定、長湯はせずに上がっていく。
しめしめ、これで独り占め。
外観が真新しかった割に、浴室内はそれほど新しさを感じなかった。
浴室内は湯気が充満している。
窓際に浴槽がある。
三人が言っていたほどは湯は熱くなかった。
ちょうどいいくらい。でも熱い湯に馴れていない人には少し熱めか。
ふぅ~。
ちょっと今日は草津の温泉に入り過ぎちゃったかな。
窓を少し開けてみたら、目隠し用のルーバーに遮られた。
窓の直ぐ向こうが建物の正面になっていて、目隠しがないと丸見えになってしまうからだった。