4.化けも化けたり、くしびき温泉
さあ、締めくくりは温泉だ。
この旅行最後の温泉はここ、
くしびき温泉ゆ~Town。
判りにくい場所でぐるぐると探してしまった。どうも櫛引町は迷路のようだ。
やっと見つけて近づくと、何やらやぐらが立っている。まさか…。
はい、その通り。これは温泉を掘削するやぐらだった。こんなところにチェックを入れちゃうのはマニアくらいだよねぇ(爆)。どうも新源泉掘削中らしい。新しい浴槽でも増設計画があるのだろうか。
大型センター系だが、建物はあまり新しくない。昨日の
やまぶし温泉ゆぽかなどと比較するとかなり年季が入っている。
ガイドブックでは水着着用の露天風呂があると記載されていたが、見つからなかったので、今はもうなくなっているのかもしれない。その分、あのやぐらで新源泉が湧いたら、もしかしたらどど~んと新しい露天風呂を作る計画があったりして。
入浴前に子供をトイレに連れて行ったら、トイレの前の壁に松田忠徳温泉教授の書いた新聞記事が貼ってあった。なになに?掛け流しでがんばっているお勧めセンター系? なんとなく埼玉の
神流川温泉白寿の湯に郡司さんのAllAboutの記事がぺたぺた貼ってあったことを髣髴させる。
ここの温泉は一階と二階に浴室があり、一階は源泉そのまま、二階は除鉄した温泉が張られているのだそうだ。
一階にも二階にもそれぞれ脱衣所があり、服を着たままでも、浴室からも行き来できるように内外に両方階段がついている。まずは一階の源泉浴室に行ってみることにしよう。
ちゃんと脱衣所にはベビーベッドつき。こういった施設では設置されていることが多い。
浴室に足を踏み入れると待っていたお湯はなかなかのインパクト。
オレンジ色でオレンジの臭いがする。嘘じゃない。
まあ、オレンジというか、濁った泥川みたいな色。群馬のくらぶち相間川温泉を思い出す。湯面の臭いは本当に柑橘系のオイルの臭い。湯口に行くとはっきりと鉄臭が嗅げる。
掛け湯のところにコップがあり、飲めますの表示。味は鉄粉入り海苔茶漬け風。
温度は適温で熱すぎずぬるすぎず。これまた温まるお湯なので、すぐのぼせてしまう。入りっぱなしではなく、出たり入ったりしながらのんびりする。子供たちは泥のように濁ったお湯が面白いらしい。洗面器に汲んでしげしげと眺めている。
浴槽はわりと大きく、中央が気泡浴になっていて、下からぼこぼこと泡が出てくる。茶色い濁り湯で気泡浴というのも妙な感じだ。
昨日の
やまぶし温泉ゆぽかと並んで、やっぱり重めの浴感。塩分がたっぷり入っている感じだ。
二階にも行ってみた。お湯の色をのぞくと、やはり脱衣所と洗い場があって一階と双子のようだ。気泡浴の代わりに寝湯などある。
こちらは一階のお湯を除鉄してあるだけだというが…もう目が点になっちゃうほど違っている。一階が強烈だったのに、二階は無色透明無味無臭。真湯を張っているんじゃないかと思うくらいだ。本当に除去しているのは鉄だけ? いやー、このインパクトは、厚化粧美女が寝る前に化粧を落としたら、まったく別人に様変わりしたかのようだよ。