1.雲の朝
三日目 2003年9月21日(日)
夜の間に何度も雨音を聞いた。
テントを張ったのは失敗だったかなぁ。このまま鬼首を去る日までずっと雨だろうか。
昨日
川原毛大湯滝で使った水着とタオルを軽く洗って外に干したままだったが、夜中に取り入れる気にもならなかった。もうびしょびしょなのは同じだし、雨で酸性成分が流れてくれるかもしれない。
不思議と雨の中、かなり冷え込んだのにテントの中は快適だった。外が雨でも夏の湿度よりすごしやすいのは新しい発見だった。
朝になったらちょうど雨が上がっていた。
相変わらず雲は厚いが昼間の天気はぎりぎりもちそうだ。
天気が良かったら今日は須川高原に行き、須川高原温泉と栗駒山荘のお風呂を梯子、天気が悪かったら鳴子に行こうと考えていたが、パパが天気予報を見て、秋雨前線と台風の影響が、この辺りを境に南へ行くほど大きいらしい。だから栗駒山の北へ行くほど天気が快復している可能性が高いだろうと言った。
とはいえ須川高原に行くほど晴れているとはとても思えない。それに子供たちがあまり喜ばないかも。須川高原のお湯だって酸性だから、またカナに大泣きされても困る。
パパの出した結論は、子供たちと室内プールで遊ぶために
ハイルザーム栗駒に行くというものだった。須川高原とはちょうど栗駒山を挟んで反対側になる。これでもう、今回の旅行で須川高原に行かれる可能性は無くなった。どうも今回は当初の予定が狂いまくりだ。