2.山の中にこんな立派な室内プールが!?ハイルザーム栗駒
鳴子を抜け、国道457号線から鶯沢町に入ると、やがて細倉マインパークという表示が見えてくる。マインパークって何だろう。看板に観光鉱山とあった。廃坑を観光用に開放しているのかな。
今朝はかなり冷え込んでいる。昨日も寒いと思ったがそんなものではない。だから昨日のうちに川原毛に行ってしまって本当に良かったと思った。今日の気温ではそもそも川原のぬるいお風呂なんて絶対行く気にならなかっただろう。
途中で県道42号線に折れ、徐々に高度を上げていくと、今度は栗駒町・栗駒牛・和牛の町といった看板があった。
パパは今夜の食材は決まったと言った。どこかで栗駒牛を調達するつもりなのだ。しかしこれには後で思い切り裏切られることになる。
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ハイルザーム栗駒は、山の中に忽然と現れた。どうしてこんな場所にこんな立派な室内プール設備が?と思うような建物だ。こちらに来てから鳴子や鬼首、昨日の秋の宮、泥湯などで年季の入った建物を多く見ていたから特にそう感じるのかもしれない。
内部も快適で、外の寒さをまるで感じない。
ここは水着着用の温水プールと、裸浴のお風呂と両方あり、プールはナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉、お風呂はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉と、それぞれ違う源泉を使っているようだ。
温水プールは変形プールのみで、大人が泳ぐような直線コースは無い。あちこちにジャグジーや圧注浴のノズルがあり、プールというか、まあ健康増進目的のクア施設だ。子供が多い。みんな浮き具を身につけて水泳用ゴーグルなどしている。
カナとレナは泳ぐのが好きだから、こういう施設は喜ぶ。先日の諏訪湖間欠泉センターより本格的で広々としている。
子供向け室内プールとしては本当にいいと思う。
お湯は…まあプールだから致し方ないけど、無色透明無味無臭。少しカルキ臭があるかなという感じ。とりたてて温泉らしさは無い。プールとして使うならこのくらい無個性な方がいいのかもしれない。
ここで半日たっぷり遊んだ。
正午も過ぎてお腹が空いてきた。
とりあえずお昼の前にお風呂のほうにも入ってみよう。
脱衣所に戻り水着を脱いでお風呂ゾーンへ。内湯は大小の浴槽が二つ。露天風呂は小さなものがひとつある。
はっきり言ってここのお風呂は今ひとつどころか今みっつくらいだった。
他ではこんなレベルよくあるけど、まさかこのそこいら中で蒸気が噴出し個性的なお湯が勢ぞろいのこのエリアで、こんなに情けない温泉があるとは思わなかった。
プールと同じ無色透明浴感皆無。プールより塩素臭いときた。
内湯だって大小とはいえ、大のほうも大した大きさがあるわけではない。露天風呂は狭いだけでなく展望もまるでなし。いいとこなしのお風呂だった。仕方が無いのでとりあえず子供たちの洗髪などしてみた。