5.焼マシュマロに、はまる夜
仕方が無いのでキャンプ場に戻ってきた。
屋代さんにはここの温泉より近くの目の湯の方が良いでしょうと教わったのだが、間歇泉が不発に終わってしまったので、今日はとりあえず
すぱ鬼首の湯に入ることにした。
非常に綺麗な施設である。
入り口を入るとちょっと休憩できる椅子席などがあり、右が女湯、左が男湯だ。久しぶりに脱衣所にベビーベッドがあるのを見た。
ほぼ貸切状態で、塀があるので山はまあ、上のほうが何とか見える感じ。シャンプー、ボディーソープなどはきちんと備え付けられている。
お湯はそれほど特徴がないが、内湯、露天風呂ともに投入量に見合ったお湯が縁を綺麗に掛け流していく。臭いはほとんどない。まあ普通の水の臭い。沢水を嗅いだような。飲泉許可を取り付けていないので飲まないでくれと書かれた表示もあったが味もほとんど無し。
でも露天風呂のレンガには、牡蛎の殻を薄く削いだような僅かな析出物があり、子供たちはぎざぎざで痛いと騒いでいた。これはね、温泉が固まったものなんだよと説明したけど、液体が固まるところなんて想像できないみたい。仕方ないか。
決して個性的ではないけどよく温まるお湯だった。