到着したらとりあえずお風呂。
桜島や海の見える露天風呂は無いものの、大浴場は桜島と海が見える展望風呂というのが錦江楼の触込みなので、やはり日が完全に落ちる前に入っておきたい。
大浴場は5階。
海に面した広い窓があり、晴れていたら桜島もどれだかはっきりわかると思うが、先ほども書いたように今日の天気と時間はそれを楽しむには少し適さなかった。
といっても後から桜島と判った(この時点でも私はそれが桜島だと思っていた)島影は、広い窓の中央左に見えている。
自由にシャンプーとコンディショナーが選べるシャンプーバー備え付け。
一方、一番端の洗い場のシャワーのライトは壊れたままガムテープかなんかで補修してあっていまいち。
この辺、宿の方はたったこれだけのことでどれだけ雰囲気が落ちるか気づいてないところが勿体ない。
温度はほどよく適温。ただ、夜に入りに来た時はもうちょっと熱めだった。その場合も入ってしまえば熱さはあまり感じない程度だったが。
塩泉にありがちな渋めの緑の濁り湯。
濁りは強く、鎮めた膝もうっすらとしか見えない。
においは特に感じないが、お湯の流れる床などは赤茶色に染まっている。
浴槽の縁には析出物でとげとげした部分もあり、うっかりそういう所に座ってしまうと痛たとなりかねない。
肌触りは強いきしつきもあるがとにかくぺとつく。何かと海っぽい印象のお湯。
色がはっきりしていて温泉らしさは強いが、鮮度感は村乃湯のようには無い。
代わりにずしっとした重さを感じる。
美人の湯をうたっているだけあって、湯上りはかさつきはあるもののすべすべする感触が顕著。
夕刻の大浴場からの眺めは良かった。
だんだん日が暮れて、窓の端に遠く鹿児島市内の街の灯りや漁火が・・。