道の駅たるみずを過ぎるとすぐに桜島へ続く分岐点だが、いったんはそのまま半島を直進。
桜島に渡る前にテイエム温泉牧場のまさかりテイエム温泉に寄っていくつもりだったから。
まさかりテイエム牧場温泉は析出物で有名だ。
行ってみた私の感想は、北の豊平峡温泉に対して南のまさかりテイエム温泉。
まさに異世界。
どんな風だったかというと・・・
大隅半島を海岸沿いに進むと、やがて桜島は後方に、そして前方の海の向こうに小さく開聞岳が見えてくる。
道路標示に従って幹線道路を右の脇道に折れ、すると何だか緑の屋根の廃屋みたいな建物に、「天然自噴温泉」「TM牧場温泉」の文字と赤い矢印がペイントされていて、まさかこれ?と絶句する。
ものっすごく不安だ。
しかしその廃屋みたいな建物の裏に回り、海岸に沿って坂を下ると、いきなり南国プライベートリゾートのようなビーチ。
しかもいつの間にか空が晴れているんだ、これが。
他にまったく車の停まっていない駐車場に車を入れて、受付に行くと・・受付って言うのは、「温泉公園」「天然自噴」「黄金の湯」と板の貼られたキャンプ場の受付みたいなところで、10時オープンだと思っていたのにそこに書かれていたオープン時間は11時から。
うっ、まだ11時になっていない。
しかし受付にいたおじさんがちょっと考えて「いいよ」と言ってくれたので、10分ほど早かったが入れてもらえることになった。ありがたい。
芝生に椰子の木、洋風庭園にありそうな白い石製のテーブルセット。ちょっとした中庭のようなスペースを突っ切ると、洋風とは言い難い湯小屋がある。
入口に岩風呂と書かれていて、壁は板張りで丸太の部分もあるが屋根はトタン。左が男湯、右が女湯。
ここまで連れてきてくれたおじさんは鍵を開けるとどうぞとドアを開けた。
脱衣所は薄暗かった。
脱衣籠は見当たらなくて錆びたロッカーが並んでいる。なんとなく日帰り温泉の脱衣所というよりも古い学校か工場の更衣室みたいだ。
でもそこから浴室に移動してさらにびっくりすることになる。
なんともはや。
個性的というか、他に似た温泉が無いというか。