露天風呂はチェックインして一番早い時間帯の予約を入れたので、荷物を置いたらすぐにお風呂だ。
予約時に「貸切中」と書かれた木の札を渡されているので、これを露天風呂の入り口に掛けて入浴するシステム。
指定の場所に札を掛けて露天風呂に続く小路に出ると、石段のところに「露天風呂(天狗湯)」と札が貼ってあって、右手を見ると簡易な祠のような屋根の下に赤く塗られた木彫りの天狗の顔が置いてあった。
6段程度の石段を昇ると小さな露天風呂がある。
大きさは思ったより小さい。
日帰りの人がオプション料金を払ってまで入る価値があるかは微妙かもしれない。あっ、でもカップルや家族連れは貸切の方がいいからそうも言いきれないか。
脱衣棚があるだけの簡単な作りだが、黄色いケロリン桶が置いてある。
綺麗な緑がかった白い濁り湯。段差になったところがうっすら透けて見える。
濁りは強いが粉っぽい。お湯の中をじっと見ると粉が沢山舞っていて、それが光を反射している。
臭いはマッチを擦ったような感じ。熱めだけど熱すぎない温度。寒い日にはちょうどいい。
肌触りは入った時はそれほど感じないが少し経つと肌がきしつく。
そうそう、あんまり見晴らしがいいって感じじゃないが、一応ぎりぎり湯船から木立の間の山も見える。
よって、入るならやっぱり夜よりも明るいうちがお勧め。
山に夕日。遅い紅葉が照り映える。