川沿いの浴室は川が見えるわけではない、少なくとも女湯は。
うなぎの寝床のように細長い浴室で、浴槽は四角。手前に胃腸の湯、真ん中にきず湯、奥に胃腸の湯らしいうたせ湯が一本ある。
建物は年季の入った板張りで、奥の窓にはよしずが下がっている。
胃腸の湯は激熱。
後から男湯は先客がいて適温だったらしいと聞いたけど、女湯の方はしばらく誰も入っていなかったようで源泉そのまんまみたいな熱さ。入れても数秒しか入っていられない。
お湯はすまし汁色の僅かな白濁りで、少し泡があるが温度が高いせいかどんどん抜けている感じ。
柔らかい金属臭がする。肌触りはきしきし。
インパクトは胃腸の湯よりきず湯の方が強かった。
浮いている湯の花がものすごい。こんなの見たこと無い。
遠目にはまるで蜜柑に見える色と大きさ。でも湯の花の塊。 触ると赤土みたいに溶ける。
掛け湯するとものすごい鉄の臭い。そしてかき混ぜると底からもクラゲみたいにオレンジの湯の花が沢山浮いてくる。
温度はごく適温。