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◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記

14.新千歳空港でレンタカーを乗り換える








雨で霞む新千歳空港



 新千歳空港まではわずか7分・・・のはずだったが、その7分の間に天候は急変した。
 遠くの空に何回か遠雷が光り、やばそうだなと思っているうちに雨が降り始めた。
 空港周辺は高い建物が無く空が広い。
 遠雷はやがて見えなくなった。それは雷が遠ざかったのではなく、私たちが雨雲の中にいるので見えなくなったに等しい。
 乾きかけていたアスファルトはずぶぬれ。
 大きな雨粒がフロントガラスを叩く。
 まぁた雨だといささかうんざりしながら私たちは空港に着いた。待ち合わせ場所は屋根のあるところだ。雨にぬれなくて済む。






 キャンピングカーのレンタル会社とは電話で連絡を取りながら来ていたので、向こうも待ち合わせ場所に先に着いていた。
 担当者はきびきびとした女性で借りてすぐに電気系統が一部使えなくなってしまったことを詫びた。
 「最近激しい雷雨が多いので、雷のせいで故障したということはありませんか?」と聞かれたが、今もそうだが遠くで光ったことはあっても間近で雷雨には会っていない。違うと思う。
 車内をフラットにしてベッドを作るときも動きにくいレバーがあって苦労したことも話すと、最近は外国人のお客さんが急増して車のトラブルが目に見えて増えたと教えてくれた。うーん。それでレンタルするのは日本人限定にしたようだ。車は生命に関わるから言葉も怪しいお客さんに貸すのはあまりにリスクが大きいのだろう。

 スーツケースに詰めた荷物はレンタル会社の人が歩道まで運んでくれた。
 返却手続きも終えて終了。
 次は乗り換えるレンタカーの営業所に移動しなくては。





空港のテレビ画面に映っていたニュース。札幌で局地的大雨って他人事じゃないと、これから身をもって知ることになろうとはいざ知らず


さらに竜巻注意報まで


 今度のレンタカーはオリックス。大手だ。
 いったん空港の建物に入り、オリックスの営業所まで送迎してくれるマイクロバスの発着所に移動する。
 その途中、空港内の液晶テレビで今日の札幌が局地的大雨に見舞われた報道がなされていた。眼鏡の男性が冠水して車庫が水浸しになったとマイクの前でしゃべっている。
 さらに画面は切り替わり、竜巻注意情報発表中と赤い文字が映し出された。
 さっきの大雨といい随分荒れているなと思ったものの、どうせ車での移動だし雨が降っても問題ないと高をくくっていたことも確かだ。

 すぐに車体にロゴをペイントした白いオリックスのマイクロバスがやってきた。
 営業所までは7、8分。
 手続きを済ませ借りる車まで案内してもらうと、ちょうどそこは屋根が無かった。
 バラバラと雨が降っている中、大慌てで乗り込む。既に辺りは日も落ちて真っ暗だ。
 道路に出ると北海道銘菓白い恋人の大きな看板があって、そこに表示されている外気温を示す電光掲示板には18.6度の文字。






6-15前代未聞の豪雨と雷鳴に追われてへ続く


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