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◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記

20.突然の豪雨











 どうせ今夜はキャンプ場に泊まるわけでは無いので、花火大会会場で軽い夕食も調達してしまうつもりだった。
 カナと二人で河川敷に降りて屋台に向かう。
 降りてみると土手から見下ろすよりも河川敷は広かった。

 焼きそば、かき氷、クレープ、、チョコバナナ、フランクフルト・・・屋台らしい看板が多いが、しほろ牛肉カットステーキ、しらかば茶寮白いおやきなど、その土地らしいものも売っている。
 探していたいも団子を見つけて買った。それから飲み物とかき氷。





 段々になったコンクリートまで戻って買ってきたものを食べ始めると、パパは煙草を吸いに行ってくると立ち上がった。
 状況が変わったのは花火大会開始の15分ぐらい前だろうか。
 隅田川花火大会の時と同じように急に風が冷たくなったような気がした。
 右手の空はもう墨を塗ったように真っ黒だ。
 ぽつりと頬に何か当たった。
 うっ、まずい・・・
 周りの人たちががさがさと折り畳みの傘やポンチョを取り出し始めた。

 慌てて持ってきた傘を広げた。
 私は土手の一番上の段に座っていたが、子供たちはその下の段だ。
 花火の写真を撮るのを楽しみにしていたレナは既に三脚に愛機をセットして花火が上がるのを待ちわびていたのだが、そのカメラを三脚ごと上着の中に包み込んで半泣きだ。これを上から掛けた方がいいとコンビニのがさがさ袋を渡す。彼女はそれをカメラの上からかぶせた。

 雨はどんどん激しくなってきて辺りを見るのもやっとの勢いだ。
 傘から自分と荷物がはみ出さないように体を小さくしてうつむいていた。まるめた背中のカーブが傘の内側にフィットして、激しい雨の打ち付けるリズムが傘を通して伝わってくる。 
 流れる雨水がコンクリの溝を伝って座っているところにじりじりと迫ってくる。もうぬれていないところは自分たちが傘で死守しているごく狭い範囲だけだった。
 なんでこうなるの!?
 楽しみにしていた花火大会なのに!?

 うわーっ、もうダメ。雨水が限界。
 そう思った時、少し雨脚が弱くなった。
 気なしか空も僅かに明るくなったような気がする。
 雨は降ってきたときと同じようにあっという間に止んだ。あたりはびっしょりだったが。

3-21道新十勝川花火大会へ続く


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