◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記
15.山花公園オートキャンプ場
その後、管理棟の丹頂鶴写真パネルなどを見て、キャンプ場へ向かった。
行きに確認した表示板に従って道を曲がる。
最初は分譲地を走っている感じだったが、すぐに山の中のようになる。道は真新しくやけに綺麗だ。
しばらく行くとゲートが見えてきた。山花公園オートキャンプ場と書かれている。
キャンプファイヤー用のスペースの前を通ってセンターハウス近くの駐車場に車を停めた。
ファミリー向けの設備の整った綺麗なキャンプ場だ。
確かに周辺に車も停まっていない。人の気配も無い。
本当に今夜の宿泊客は他にいないのだろうか。
山花公園オートキャンプ場のセンターハウスは立派な建物で、中に入ると受付におじさんが一人待っていて、たぶんさっき電話に出たのはこの人だろうと思われた。
サイトの使用料やゴミ出しについて説明を受けた後、おじさんはキャンピングカーの実物を見て、このサイズならキャンピングカー用のサイトではなく、スタンダードサイトに入れると結論を出して、地図を広げて説明を始めた。
キャンピングカーサイトは一泊2,540円、スタンダードサイトは一泊2,110円とスタンダードサイトの方が少し安上がりだったからだった。
とにかく他に利用者がいないので、スタンダードサイトのどこでも好きなところを選んで良いと言われる。
ぐるりと回ってセンターハウスから近く、トイレや炊事場に便利な場所を選んだ。
場所を決めたら次は暗くなる前にお風呂。
温泉は同じ山花公園内にあると言っても車で移動しないとならない距離があるので、腰を据えて飲みだしてしまう前に入浴を済ませてしまわないと。
キャンプ場の利用料を払った時に受け取る紙がそのまま入浴割引券になる。
温泉は
山花温泉リフレという名前の施設で、行きは近道から行かれるが、帰りはそこのゲートが閉まってしまうので別の道から戻ってきてくれと説明を受けていた。
この日の宿泊客は他にいなかったが、キャンプ場内には子供用の遊具やキャンプファイヤー設備もあり、家族連れにもってこい。
キャンプ場の敷地を抜けてリフレに向けて走っていると、この山花公園というのがとても広い公園であるのがわかる。
東京住まいの私がイメージする公園とはまったく違って、山と言うか、手つかずの丘がまるごと公園という名前になっているようだ。芝生とか遊具とかそういったものは、広い山花公園の中でキャンプ場のエリアなどごく一部にあるだけで、残りは自然のままの木や草が生い茂った里山という感じ。
道だけはちゃんとしているので走りやすい。
5分ちょっと走ったところで前方に建物が見えてきた。
建物が見えてくる少し前から道の両側に農作物が植えられているスペースが見えている。どうやら貸農園になっているようだ。
リフレの建物は思ったより大きく、横に平たいがピンクのようなベージュのような外壁でどうやら日帰り温泉だけでなく、むしろ宿泊施設だった。
というのは、それまで日帰り温泉専用施設だとばかり思っていたからで、来てみたらさっきまでいたオートキャンプ場の閑散とした様子とはまったく違って、駐車場には沢山の車が停まっていたからだ。