子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 塩分が濃いので長湯には注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 公園敷地内には動物園もある
子連れ家族のための温泉ポイント
釧路近郊の山花公園は東京住まいの私がイメージする公園とはまったく違って、山と言うか、手つかずの丘がまるごと公園という名前になっているようだ。
芝生とか遊具とかそういったものは、広い山花公園の中でキャンプ場のエリアなどごく一部にあるだけで、残りは自然のままの木や草が生い茂った里山という感じ。
この夜は急遽山花公園オートキャンプ場に泊まることにして、キャンプ場の受付で割引券を貰って、同じ公園内にある温泉リフレに向かって車を走らせていた。
5分ちょっと走ったところで前方に建物が見えてきた。
建物が見えてくる少し前から道の両側に農作物が植えられているスペースが見えている。どうやら貸農園になっているようだ。
リフレの建物は思ったより大きく、横に平たいがピンクのようなベージュのような外壁でどうやら日帰り温泉だけでなく、むしろここは宿泊施設だった。
というのは、それまで日帰り温泉専用施設だとばかり思っていたからで、来てみたらさっきまでいたオートキャンプ場の閑散とした様子とはまったく違って、駐車場には沢山の車が停まっていたからだ。
お風呂は立派で真新しかった。
どうせ入れ物は立派でもお湯遣いは適当な循環風呂かなと思っていただけに、温泉の良さは嬉しかった。
大浴場にはレモン湯やジャグジー、圧注浴などもあったが、露天風呂の方が良かった。
四角い浴槽で周囲は囲われているが、圧迫感のあるような狭さではない。
よくある和風ではなく小さい滝と小川を模したものがお風呂の周囲に作られていて面白い。
塩分濃度が濃く、とてもしょっぱいここの温泉は、濃すぎる煎茶色と言えば良いだろうか、淹れた後時間が経ってちょっと黄色くなってきた感じの。
肌触りはすべすべするのに出るとべとべととする感触。強い華やかな油の臭いがするが、少し薬品っぽい臭いも混じる。
加熱消毒循環しているお湯だが、源泉も追加投入している。
夏休みだからか小さい子供連れが多く、露天風呂には三世代で来ている男の子がはしゃいでいてお湯を掛けてきた。
すかさずお母さんとおばあちゃんが叱る。連係プレーだ。
湯上り、外に出るともう暗くなっていた。リフレに入る前はまだ薄明るかったのに。
行きとは違う道でキャンプ場に戻ったが、途中に小さな観覧車などのある動物園が見えた。
キャンプ場の受付をしてくれたおじさんが「いい温泉ですよ、自慢するわけじゃないけどね」と言っていたのがよくわかるお湯だった。