6.テレビチャンピオン大工王選手権のお風呂
二時半を少し過ぎて、ようやく部屋に案内してもらえた。
二人部屋を頼んだので少し狭いが、窓からは谷と川が見下ろせて景色は上々。なかなか良い部屋だ。
早速お風呂のチェックに行ってみる。
さっき道を挟んだ向かいの露天風呂は見たから、中のお風呂。
まず男湯。内湯と、内湯を通っていく露天風呂。まあまあの広さがあり、露天風呂は雰囲気も悪くない。
女湯は男湯より景色が数段上。
内湯からは部屋から見えたような谷間を見下ろす景色が見える。露天風呂は囲いもあってそれが少し見えにくいのが残念。
他に家族風呂が二つ。
狭いが総檜で、予約も時間制限も無し。空いていたら自分で札をひっくり返して入るシステム。
ついでに道向かいの露天風呂についても。
こちらは宿で一番古いという混浴の岩風呂と、貸切の檜の露天風呂が二つある。
貸切の方はロビーで鍵を借りるシステムで、なんでもテレビチャンピオン大工王選手権で作られたもので、制限時間三十時間以内に三人の大工が作り上げたものだそう。やすらぎの湯とくつろぎの湯と名付けられている。
新平湯温泉とは言っても、正式には一重ヶ根温泉。
一応全ての浴槽は掛け流しなのだそうだ。