1.飛騨牛はどこ?
二日目 2004年8月29日(日)
夜中は水が流れる音や国道を走る車の音が耳について何度か目を覚ました。
何しろ超大型台風接近中でしょ。
心配なのは空模様。
朝が来てテントの外をのぞいたら、雲は厚いものの空が明るかったことに心底胸をなで下ろした。
キャンプで最悪なのは撤収時の雨。
濡れたテントを片づけるほど嫌なものは無し。
昨日晴れただけでも奇跡なのに、今朝もまだ雨が追いついていないなんて、本当に今回のキャンプは場所も日程もグッドチョイス。
だだ幹事にただ感謝。
朝食は昨日の豚汁にご飯を入れて豚汁おじやと焼いた餅。それから・・・
「飛騨牛食べてない!!」
そうだ、思い出した。まだ飛騨牛を食べてない。
せっかく清水の舞台から飛び降りて買い出し部隊が買ってきた高級飛騨牛、そういえばどうしたっけ。
朴葉焼きにしようと朴葉を水につけていたところまでは覚えている。確か飛騨牛を焼こうとしたとき、間抜けにも暗闇で朴葉が見つからなかったのだ。あれから焼いたんだっけ?
ぽこさんが夜焼いたけど、まだ残っているよと言う。
食べたい食べたい。
パパが「朝から飛騨牛?」と言ったが、今食べないと駄目になっちゃうよ。せっかくの高級飛騨牛(しつこい)。
というわけで、豚汁と焼き餅に加えて飛騨牛の焼き肉付き豪華朝食とあいなった。
今日もみんなどこか温泉によって行くんだろうなと思い、洗い物をしているとき隣にいたtakayamaさんに聞いてみた。
「行きますよ。えーと、新穂高温泉のなんていうところだっけな、マイナーなところ」
うーん、マイナーでツウなところか。
奥飛騨温泉郷は入ってみたいところが多すぎるのに、そうそう何度も来られないことから、まずは基本の基本から行ってみたいのだが。
自遊人の無料パスポートで
新穂高の佳留萱山荘と槍見舘が無料で入れたはずだ。それにこのキャンプ場の隣にもひらゆの森という評判の良い大きな温泉があって、キャンプ場利用者は割引で入れるはず。
別行動を取るかな。
そう思っていたのは私だけではなく、ぽこさんも新穂高は初めてなので有名な露天風呂のあるところに行ってみたいと言った。
子供連れは子供連れで行動しますか。