子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ 温度は適温 泉質は特に刺激など無し
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆ 露天風呂には赤ちゃん向けの設備は特にない とにかく巨大でおおらかな露天風呂、かなり深いので幼児連れは注意
子連れ家族のための温泉ポイント
「うわぁ、広い」
・・・と、思わず感嘆の声を上げてしまう露天風呂はそうない。
思わず先に入ったはずの家族を捜してきょろきょろしてしまった。見回しても見つからない。それもそのはず、パパと二人の子供は三つある露天風呂の一番奥にいた。
佳留萱(かるかや)山荘は新穂高温泉といっても手前の方にある。本来ならここは、カルカヤ温泉の一軒宿と呼ぶのが正しいのかもしれない。
右手に看板が見えたら細い坂を下ると駐車場だ。
駐車場から見て右に旅館の建物が、左に露天風呂とキャンプ場がある。このキャンプ場、泊まると温泉は入り放題だが、一人3,000円とちょっとお高くしかも地面が傾斜している。
「東海随一 大野天風呂」と染め抜かれた暖簾を潜り、石段を下りて露天風呂へ向かうと、こ、これは・・・。
見晴らしの良い東海随一の巨大露天風呂と聞いて想像していたのは、もうちょっと野趣溢れるお風呂だった。
それが目の前にあるのはテ、テーマパーク温泉プール?。
だって、水着の親子連ればっかり。それも男性まで海水パンツなんだよ。許せる?
(訪問当時は水着着用可能でした)
女性用露天風呂は、混浴ほど大きくも見晴らしがよくもないが、十分な大きさと開放感があり、落ち着いている。
お湯は僅かに青緑がかった濁りがあり湯口の岩は赤茶に染まっている。、この色から想像するに金属系の臭いと気の抜けた炭酸風の味がしそうだ。
うん、その通り。
ここの露天風呂は単純泉と言うけれど、平湯の平湯民族館で入った炭酸水素塩泉のあの温泉によく似ている(ちなみに内湯は別源泉で炭酸水素塩泉)。
混浴露天風呂の脱衣所は開けっぴろげな場所に棚が備え付けてあるだけなので、女性は女性用の露天風呂の方で支度した方がよい。そこからタオルを巻いて移動することになる。
三つの巨大浴槽のうち一番奥まで行こうと思ったら、手前の二つのどちらかに入らないとたどり着けない。
これがなかなか深い。小さい子供は溺れそうだ。
ようやく奥まで来ると、子供たちがやってきて、奥のお風呂には洞窟があるから入れ入れと腕を引っ張った。
洞窟ねぇ。
なんかこう、趣は無いがあっけらかんとしたお風呂だな。
予報では直撃すると言っていた台風はどこへやら、空は晴れてがんがんに直射日光が降り注ぎ、かなりの高所かと思うのに、涼んでいても暑い暑い。
念のため施設の方にここは水着で入っても良いところですか?と伺ったら、「混浴だから仕方ないでしょう」と軽く返されてしまった。
水着でもタオルでも何も無しでも、とにかく好きなかっこうでこの絶景露天風呂を楽しんで下さいと言っているようだった。
うん、こんな混浴露天風呂があってもいいんじゃない?
※2006年5月14日追記 現在は水着着用は禁止になったようです