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平湯キャンプ場日記1-2


2.疑惑の白骨温泉?

 大月ジャンクションを過ぎて、まだ雨は降っている。
 このままもう、雨天キャンプは決定だ。流石に今までテントを立てる前から雨が降っていたというシチュエーションは無かったな。先日の本栖湖だって、夜は二晩続けて雨だったけど、それ以外はむしろ晴れていた。

 今回の設営地は平湯キャンプ場。
 最初はみんなでキャンプオフをやる土曜日に続き、パパは月曜日も休暇を取って二晩キャンプ場にテントを張っていようと思っていた。どうせカナとレナはまだ夏休みなのだ。
 しかし、狙い澄ましたように台風接近。
 土曜日はオフだからキャンプ場泊は仕方ないとして、日曜日はどこか屋根のあるところに退避しよう。
 ということで、前々から一度使ってみようと思っていたTocooのシステムを使って奥飛騨温泉郷に宿を取った。
 ぎりぎりで取ったので、出発日の朝現在、まだ本当に取れたのかよく判らない。ただ、泊まるのは明日の夜で翌日は平日だし、もし取れていなかったらそれからどこか安いところを見つけて泊まればいいやぐらいの気持ちだった。

 長野に入り、諏訪の辺りで空が明るくなってきた。
 むむ。
 もしかしてカナとレナの晴れ娘パワーが効いてきた?
 いやいや、パパは言う。アルプスを挟んで天気は変わる。台風はまだ南にいるのだから、安房峠のこちら側は降らなくても、岐阜に入れば絶対雨だ。

 途中に白骨温泉の某旅館の看板がある。
 「泉質自慢の白骨温泉」とかって書いてある。
 白骨温泉公共野天風呂が草津の入浴剤を入れて着色していたニュースはまだ記憶に新しい。
 思わず「泉質疑惑の白骨温泉」って書いてなかった? と混ぜっ返したくなる。
 さらに白骨温泉への曲がり角に「魅惑の白骨温泉」と益々突っ込みたくなる看板が。
 「疑惑の白骨温泉だよね」と大笑い。
 温泉は温泉だったわけだし、入浴剤を入れていることは明記しなきゃならないなんて法律は無いかもしれないが、あまりに客を馬鹿にしている。
 鷺は白いが詐欺も白けりゃ許される?。うんにゃ、嘘つきは針千本。


長野自動車道を降りて、野麦街道を行く
車窓には碧の梓川 奈川渡ダムの辺り
ありゃ、晴れてる?


 上高地はなんと晴れていた。
 のぞいているのは明るい青空だ。
 そういえば去年の今頃もこの辺りにいた。奈川の高ソメキャンプ場に2泊、新穂高温泉のペンションほのみ亭に1泊した。
 そして到着日は今みたいに晴れた上高地に遊びに行き、翌日、友人たちの到着を待っている間に雨が降り始めた。
 結局その雨は翌朝まで止まず、雨の中のテント撤収になった。

 坂巻温泉旅館を過ぎて、昔中ノ湯のあった釜トンネル方面の分岐の辺りで妙に硫黄の臭いが漂ってくる。
 このあたり、湧いているなぁという感じ。
 昔安房トンネル工事中の頃この道を通ったら、工事現場の脇からどばどばと源泉が吹き出しているのが見えた。あれはどうなっちゃったんだろうな。

 運命の安房トンネル。
 このトンネルを抜けると二度と青空はあおげないのか?
 いざ・・・


釜トンネルの入り口、この先上高地方面は一般車両通行禁止。
トンネル工事中の看板の奥にちらりと見えている売店、あそこで中ノ湯のト伝の湯は立ち寄り入浴をお願いできる




1-3.トンネルを抜けたら快晴だったへ続く


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