7.湯の平でまたまた雪見露天風呂
今朝の
尻焼温泉に続き、今回もまた貸切状態だ。
誰も先客がいない。
子供たちがパパと入るかママと入るか考えているうちに、パパが戻ってきた。カナが今日はパパと入ると言えば、もちろんレナだって。
というわけで、女湯独占。
脱衣所は屋根がついて木の床は一段高くなっているが、吹きさらしで脱衣籠があるだけ。
お風呂は男湯はひとつだが、女湯は二つに分かれている。
ちょっと熱めで、川がよく見える。今日の露天風呂はどちらも湯船から立ち上がらなくてもそのまま雪の積もった渓流が手に取るように見える。
はー、いい湯だな。
無色透明熱めでも、
湯の平温泉のお湯は今朝の尻焼温泉とはまったく似ていない。
肌触りきしきしで、薬っぽい臭い…焦げたような漆喰のような…。女湯だけ飲泉用のコップがあったので、飲んでみれば舌に引っかかるようなテクスチャーで少し苦い。石膏泉苦味ストレート。
頭上は染みひとつ無い青空。谷底の日は短い。今まさに崖の上に太陽が沈むところ。
見下ろせば碧の流れ。そして雪また雪。
絶景だなぁ。
独り占めしていていいのかなぁ…。
このままずうっと入っていたいなぁ…。
温まり度は
四万や
尻焼ほど即効性が無く、のぼせるが出るとちょっとひんやりする。もちろん時間が経てばすごく温まっていることが判るが。
それより何より、特筆もののすべすべ度。さらさらすべすべいい気持ち。
女湯のすぐ隣に源泉井戸がある。中は覗けないが、源泉と浴槽が近いというのはいいね。
帰り道は案の定、レナが疲れた、歩けないと言い出した。騙し騙し自力で登らせる。抱っこ抱っこと言ったけど、聞く耳持たず。
駐車場に戻ると、野反ライン山口のご主人がいらした。
「入れましたよ、いい湯でした」
「そうかい、そうかい」