子連れ旅行温泉日記

雪見露天風呂紀行【榛名湖日記8】2-8


8.河原の湯

 やっとカナを連れて入ると、もうレナはお風呂の中ですっかりいい気分。
 シンプルな浴室は、4人も入れば一杯くらいの四角い浴槽にとうとうと透明なお湯が注がれている。カランが二つほどあるが、石鹸などは置いていない。
 壁にはカジカガエルや石楠花の絵が書かれたタイルが張られ、カナはそれを見て機嫌を直した。
 ざぶざぶとお湯を掛けると、熱い熱いと逃げる。だってあなたより小さなレナが平気で入っているのよ、そんなに熱いわけないじゃない。抱き上げて入れると、熱くないと笑顔になる。良かったね。

 ここも飲泉できる。コップではなく枡が置いてある。飲んでみるとさっきの飲泉所より少し塩味が薄いような気がするが、やはりくせが無くて飲みやすい。臭いは薄い金気臭。
 ここもしつこさは無いのにとても温まる。なんて四万のお湯はいいんだろう。


荻橋の袂にあるちょっと変わった建物
源泉に一番近くてよく効くとの評判 橋から河原の湯まで階段を下りて振り返ったところ
まだ雪は激しい


男女別の小ぢんまりとした内湯のみ
とうとうとお湯が流れる
このお湯に無料で入らせていただける
なんて、こんなにありがたいことはない


 お風呂の中では忘れていたようだが、上がるとカナはまたトイレに行きたかったことを思い出したらしい。
 パパがバス停のところにトイレがあったよというのですぐに連れて行った。

 帰りの車の中で、パパが今日のお湯はどちらも凄く良かったと言った。
 昨日のお湯も良かったよねぇ、と私。
 やっぱり湯治場の歴史を持つ温泉地のお湯は、深いパワーを持っている気がする。

 行きは灰色の世界だった四万は、帰りはすっかり白一色になっていた。雪景色も絵になる湯の町。
 また必ず来なければ。

 私たちが四万に来ている間、行きに通った道々は、ずっと雪が降り続いていたらしい。朝とはまるで違う様相だった。
 吾妻川も真っ白、岩櫃山も真っ白だ。
 榛名山を登り始めて薄日が差してきた。
 雪雲は榛名を境に北西へ広がっているらしい。湖に付く頃には晴れた夕空が広がっていた。


帰り道も雪景色…
朝はあんなにいい天気だったのに




2-9.パパお手製のかまくらは最高へ続く


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