雪見露天風呂紀行【榛名湖日記8】2-9

9.パパお手製のかまくらは最高

　駐車場に車を入れるとちょうど管理人さんが外出するところだった。雪掻きの道具を貸してくれる。昼間はここも降られたらしく、朝車を停めていた場所もほっこり雪が積もっている。
　建物入り口の階段は半分ほどが雪を掻いてあって、残りは積み上げたままだ。パパは「かまくら」を作るために真ん中を掘り始めた。カナとレナは「雪のおうち、雪のおうち」と大騒ぎ。元々が階段なので、少し掘ると段が出てくる。カナもレナも「おうちの中にお椅子がある」とこれまた大喜び。

　寒いよぉ。私は先に中に入っているよ。

　日が沈む頃、また雪が降り始めた。
　夜中には真上はきらきら星空、低いところには雲があり雪が舞うという複雑な天気。
　明日は更に冷え込みそう。
　寒い寒い冬の上州。
　でも四万温泉に来れば、体も心もほかほかになるよ。
　きっとね。

　ちなみに中島屋の特別賞に選んでいただいた短歌はこれ。
「卓上の　しがらみすべてぬぎすてて　明日は快晴　秋の旅空」
　お粗末さまでした。