子連れ旅行温泉日記

今度こそ紅葉の温泉を探せ 榛名湖日記7 3-3


3.草津熱帯圏

 草津の町に入ると、やっぱり今日も混んでいる。
 真っ直ぐ草津熱帯圏に向かう。
 入り口からして鄙びているというか、寂れているというか、そんな感じ。けれど連休だからぱらぱら人が入っていく。
 ここでも「ぐんま観光イベント特集」の無料冊子が活躍。割引がある。
 入り口入るといきなりタガメの水槽…渋すぎる。
 得体の知れない骨格標本やら剥製。竹細工の昆虫…支離滅裂な展示品。恐竜の卵の化石なんかもある。
 次のコーナーは温室。ここは草津温泉の熱を利用して、熱帯植物や動物を育てているのだ。通路に秋篠宮さまご一家が見学されたときの写真など貼ってあるが、本当にこんな渋い施設にいらしたのかしら。
 温室を出ると、サル山とウサギ小屋があった。サル山は結構大きい。うさぎは囲いに入れるようになっている。ロップイヤーというたれ耳のうさぎが三匹隅の方で丸くなっていた。カナもレナもうさぎが大好き。早速入って追い回す。
 以前もどこかの観光牧場で、ふれあいコーナーのうさぎを追い回したことがあった。うさぎはすばしこいので、後ろから追いかけてもまずつかまらない。あのときの経験からまず隅の方に追い込むといいと判っていた。それでもまだつかまらない。うさぎは小さいので、捕まえようとすると屈むことになり、その一瞬の隙にどうしても逃げられてしまうのだ。
 これは一人では無理だ。
 そこで複数で追ってみることにした。一人が追って、もう一人が逃げてきたうさぎを正面から捕まえるのだ。これはばっちり。今度は捕まえたよ。二人でうさぎを抱っこしてポーズ。でもうさぎの方は迷惑そう。

 カナもレナもうさぎと遊ぶのが面白くて、囲いからさっぱり出てこない。さっきのうさぎは写真を撮ったらすぐに逃がしてやったため、二人は「ママ、もう一度捕まえて!!」と騒がしい。
 無理だよ、そんな何回も。それにもう疲れたってば。
 「レナ、うさぎ捕まえたよ」
 え?
 振り返ると本当にレナが大きなうさぎを抱えて立っていた。
 びっくり。
 とろいちびすけ三歳児のあなたが、どうやってうさぎを捕まえたの??

 うさぎもたまには油断するのかもしれない。


草津熱帯園恐竜の卵
謎の骨格標本
なんとなく不思議な施設

この恐竜の卵は化石?

こっちの骨格はなんだろう
その後ろはエミューの剥製なんだけど、首に包帯が巻いてある
もしかして…誰か折った?

ロップイヤー
かっわいい、たれみみうさぎ ロップイヤー 捕まえて抱っこ(うさぎは迷惑)

しかし後から考えても、どうやってレナがうさぎを捕まえたのか
判らない(笑) 
ロップイヤーを抱っこ



 最後に一番大きなドーム。中は動物や鳥類が飼われている。
 ワニ、フラミンゴ、亀、蛇、ワラビー、イグアナ、ミニブタ、マーモセット、ミーアキャット…ここも脈絡なくいろいろな動物がいる。爬虫類が多い。
 亀も大小さまざまなタイプがいて、ちょうど係員が餌をやるところだった。ケージの蓋をあけて皿にのせた餌を起き、亀をひょいとつかんで皿の上に乗せてやる。食べるかな…と子供たちが覗き込んだけど、皿に乗せられた亀はなされるがままで、動く様子がない。
 「食べないかもしれないねぇ、もうじき冬眠だから」と係員。
 こんなに暖かい施設でも亀って冬眠するんだ。

 統一感の無い施設だったけど、思ったより面白かったよ。

 実はこの草津熱帯圏にも入浴施設がある。草津おふろやさんという名前で、入園者には割り引きもあるらしい。詳細がわからなかったので聞いてみようかと思ったが、時間も11時過ぎ、パパはここで昼食をとらないと、今日もくいっぱぐれてしまうと言う。確かに。もっともだ。
 それにしても暖かい日だ。車の中なんて夏のように暑い。草津の入り口にあった電光掲示板は外気温を21度と指し示していた。11月の草津で半袖の陽気なんて。


草津熱帯園のサル山草津熱帯園のにょろにょろ
草津熱帯園のマーモセット
左上 サル山のお猿さん ボスの蚤取りに忙しい

蛇が苦手な人は見ないでね
   ちょうどすっぽりサイズだったので

コモン・マーモセット
   この隣に珍しいピグミーマーモセットもいた。
   猿の仲間は目に知性があるので、ほかの動物と違って、撮影するときドキッとする



3-4.涙の草津ふたたびへ続く


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