塩バターラーメンと炒飯、おつまみに葱チャーシューとエビ餃子。
出来上がりを待っている間に、遊びつかれたレナが膝の上で寝てしまった。ホテルを出る前にアイスクリームを食べて、少しお腹も膨れていたのだろう。ぐっすりだ。
カナがトイレに行きたいと言うので、トイレをお借りした。
小さな店だと思っていたが、トイレに行くためドアを出るとなんだか不思議な空間が待っていた。卓球台が二つ、宴会場のようなスペース、そして並ぶ水槽…。
そういえばメニューにラーメンや飲み物と一緒に「卓球10分100円」とあったっけ。
面白いラーメン屋さん。
ノートパソコンもカウンター席に置いてあって、「Internetできます インターネットできます 電網できます」と書かれてある。
電網?と思ったら、ご主人が教えてくださった。外国のガイドブックに裏磐梯は日本を代表する景勝地のひとつとして載っていて、特にアジア系の観光客がとても多いのだそうだ。中国、香港、台湾といったところから、五色沼にも沢山お客さんがいらっしゃるという。あちらの方は日本は小さな国だと思っていて、東京から日帰りで福島に来てあまりの遠さに吃驚するらしい。日帰りはきつかろうなぁ。
寝付いたレナを交代で抱っこしながら食べた。カナは炒飯、いい食べっぷり。
塩バターラーメンももちもちっとした歯ごたえで美味しい。
メニューに栄川(エイセン)という日本酒があったので、パパが注文したら、他にもいろいろお酒があるんですとご主人は冷蔵庫を開けた。どの一升瓶も封が切られていない。ビールは出るけど、日本酒はあまり出なくてね、とご主人。パパは蔵粋(クラシック)を頂いた。
このお店は去年の7月から始められたばかりだそうで、五色沼にはペンションは多いけどあまり食事をするところは無いから覚えておいて損は無いかも。
店の奥に空の水槽があった。空というのは正しくない。水は入っている。そういえば奥の部屋の水槽には何がいたのかしらと思ったら、ご主人がエビがいるんですよと教えてくれた。
カナが見に行った。
まさか、エビって、このエビ餃子の?と聞いたら、ご主人とんでもないと言わんばかり、あわてて首を横に降った。
ああ、愛玩用でしたか(笑)。それは失礼。
眠っているレナを車に運んで発車する。
幸屋食堂のご主人は、この辺りでは裏磐梯ロイヤルホテルの温泉が人気があるというので寄ってみたが、日曜日の午後で、駐車場はスキー客の車で混雑していた。
レナが寝ていなかったらここでもいいが、寝ているときは休憩室付きの施設か、さもなければ小ぢんまりしてお風呂へのアプローチが最短ですむところ。やはり今日は
川上温泉にしよう。