子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 湯温は内湯は調節可能
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 赤ちゃん向けの設備は特に無い。脱衣所にベビーベッド代わりの長椅子有り
子連れ家族のための温泉ポイント
実は福島県には川上温泉というのが二つあって、これがなかなか紛らわしい。
ひとつは土湯温泉の近くにある一軒宿の秘湯として知られており、奥土湯の川上温泉とも言われる。日本秘湯を守る会の会員宿で、洞窟を手彫りした半天嵒窟風呂などが有名だ。
もうひとつは裏磐梯にあり、裏磐梯川上温泉と呼ばれることもある。なんとこちらは土湯温泉ではなく土湯沢温泉が近くにある。似た名前同士で混乱することしきり。
今回紹介するのは後者だ。
裏磐梯川上温泉。
こちらは一軒宿ではない。五色沼や桧原湖を通る国道459号線沿いに、民宿かそれに近い小さな旅館がぽつぽつと並び温泉街を形成している。
どちらかというと、かなり地味な温泉地だ。
大学時代、夏には毎年裏磐梯でキャンプをしていた夫が言うには、当時は温泉の日帰り入浴を受け付けていたのは「いちろう荘」などごく限られた宿だけだったそうだ。
今ではほとんどの宿が一人500円で立ち寄り入浴可能といった看板を掲げていて、気軽に寄ることができる。
どこにしようか迷ったが、宇奈月を選んでみた。
安達太良山や猪苗代湖の方角から来ると左手にあたる。ちょっと横道に入ったところで、ラーメンと温泉といった表示が出ているので判りやすい。
ここは川上温泉ではちょっと異色的で、ログハウスの貸し別荘など営んでいるようだ。
ここには露天風呂がある。川上温泉は内湯しかないとばかり思っていたから意外だった。但し、その日の露天風呂は女湯のみで、男湯は温度が上がらないため閉鎖中とのこと。
子供の手を引いて入り口を入ると、待合室らしいスペースにはスキー帰りの客が結構いる。
受付で、混んでいますか?と問うと、もう上がったお客さんも多いし、そんなに混んでいないですよとの言葉。
受付のカウンターには人懐こいわんちゃんがいて、接客のつもりか身を乗り出してくる。子供がそのわんちゃんが気に入ったようなので宇奈月に入浴することに決めた。
脱衣所は狭い。二人ほど先客がいる。
脱衣籠も10個ほど備え付けてあるが、ほとんど埋まっている。やっぱり混んでいるらしい。
浴室もあまり広くない。洗い場は4、5つあったが、全部埋まっている。若い女性が多い。
内湯はくの字型の変形浴槽で、子供がリボンみたいな形だと言った。
内湯から続く露天風呂は、思いっきり取ってつけたような形で、周りと上方が目隠しされているので、景色は見えない。でも積もった雪を見ながら入るのもいいかもしれない。
内湯はたぶん加熱掛け流し、露天風呂は半循環のようだ。お湯は無色透明。湯口からは淡い甘い臭いがする。内湯には二つ蛇口がついていて表示は何もないが、片方は止めないでくださいの札付きでびっしりと白い塩をついたようになっていることから、源泉の蛇口と見た。もう一方は水なのだろう。
周辺に五色沼、桧原湖、グランデコなどあり、遊んだ後に寄るのに便利な場所。
ちょっと熱めでさっぱりしたお湯は四万温泉を
弱くしたような感じ。
湯上りはとても温まっていた。足の先までぽかぽかだ。
川上温泉は冬が旬かもしれない。