どこかで鶯が鳴いている。
朝の天候は曇り。
そのせいか、夜中から明け方の冷え込みは前日ほどではなかった。
それでも徐々に日が差してくると、足元の草むらから朝露が蒸気になって湧きあがってくるような気がする。
何より渋滞の嫌いなパパは、最終日の撤収が早い。
朝食もそこそこ、調理道具や椅子を片付けて、弧輪車で駐車場に運んでいく。
バンガローを借りていると、テントを畳まなくて済むだけ随分と楽だ。
出発の準備を終えて、
中津川村キャンプ場の管理棟に来たのは7時45分。
早すぎたようで、管理棟の中は空だった。
さて、管理棟が空だったらキャンプ場の利用料を払うのはどうしたらよいだろうか。
管理棟に、いなかったらこちらに連絡くださいと電話番号と地図が貼られているが、こんな時に限って電波状態が良くない。
確かこの辺りに公衆電話が設置されていたはず・・・とキャンプ場の電話を見に行けば、使われなくなって久しいのか落ち葉をかぶって電源も外されていた。