6.居酒屋 辛島
というわけで、近場でちょいちょいと遊んで中津川に戻ってきた。
もう遊び相手もいないので、車からテレビデオ(いつも積んである)を運んできてキャンプ場に設置した。アウトドアとビデオってまったく相容れないと思うけど、子供たちを静かに大人しくさせておくにはこれしかない。紺碧七さんなんて昨夜はDVDまでバンガローに持ち込んでいたっけ。
もし今夜の泊まり客が我が家だけだったら、急に宿泊を決めたこともあり管理人ご夫妻に申し訳ないなぁと思っていたのだが、幸いあと二組、夜までに到着するという。
誰もいないと流石に怖いのでちょっとホッとした。
ところで
中津川村キャンプ場の管理室前には屋根の付いた囲炉裏を囲むちょっとしたスペースがある。
「居酒屋 辛島」と半分冗談のプレートが下がっているが、前回のキャンプでもここでお茶などご馳走になっているし、何よりうちのパパは暇さえ有ればここに座ってキャンプ場のご主人と飲んでいる(らしい)。
今夜は早々に姿を消したと思ったら、やっぱりここに座り込んでいた。
ずるいぞーと言って隣に腰を下ろすと、キャンプ場の奥さんがミョウガの甘酢漬けとモツ煮を出してくれた。
このモツ煮は朝からこの囲炉裏でぐつぐつと煮込まれていたもので、お客さんから譲られたというダッチオープンになみなみと入っている。
そういえばさっき用事があって呼びに行ったとき、パパは何故かキャンプ場のご夫妻と一緒になってせっせとニンニクをむいていた。あのニンニクも鍋の中の材料になったそうだ。焼酎も大量に入っているという。ちょっとぴりからで、体の心から温まる味。