1.中津川の朝
二日目 2004年9月19日(日)
中津川村キャンプ場は川の側にあるので、常に水の流れる音が聞こえている。さらに何かばららっばららっと屋根に当たる音がする。
まさか雨じゃないよな・・・と思って目覚めると、空はちゃんと晴れていた。
屋根の物音はどうも栗が落ちてくる音らしい。
バンガローの上には栗の木があって、とげとげのいがが沢山地面に落ちていた。
子供たちも起き出したが、朝御飯がない。
というのは、朝食用のパンを持ってきてくれたはずのだださんや晶さんがまだ起きてこないからだ。
夜中までみんなで飲んでいたしな、寝かせておこう。
とりあえず手持ちのレトルトなど温めて食べたら、先に出かけることにしようか。
二人に置き手紙を書いて、向かったのは彩の国ふれあいの森。
これは村営の施設で、森林科学館、釣り場、宿泊施設と
温泉などがある。中津川村キャンプ場からは歩いても10分程度の距離で、駐車場や入場料は無料だ。
昨夜、紺碧七さんには食料は何も持ってこなくていいと連絡した。
お酒と氷だけ準備してくれれば食材はこちらで調達するからと。
彩の国ふれあいの森には食料を調達するためやってきた。ここでイワナのつかみ取りをしようというのだ。