2.イワナつかみどりエキサイト
日帰り温泉もある宿泊施設
こまどり荘よりさらにちょっと坂を上ると、中津川渓流釣り場がある。入漁料は一人当たり、ヤマメ・イワナは4,000円、ニジマスは3,000円。つかみ取りはイワナは一匹350円、マスは250円、五匹以上でやらせてくれる。
イワナを八匹お願いした。
渓流沿いまで降りて、適当に浅いところを岩で囲み、水たまり状にする。そこへ係りの人がイワナを放してくれる。それを手で捕まえるのだ。
にょろん、にゅるるんとイワナが放された。
カナはサンダル履きで、レナは裸足になって水の中に入った。
イワナはなかなかすばしこく、二人の足の間などくぐって逃げる。一度などカナはイワナを踏んづけてしまった。
最初は恐る恐るだからなかなか捕まらない。狭い水たまりに八匹もいるのに逃げられてばかりだ。
やがて思い切りの良いレナが一匹捕まえた。続けて二匹目。
妹に負けたくないが、思い切りの悪いカナはついに泣き出した。
捕まえたくないけど、捕まえたい。
矛盾することを口走る。
パパが無理につかむのではなく、すくってみたらどうかと提案した。一匹カナの目の前まで連れてきて、両手ですくわせてみた。
バケツに入れる前ににゅるんと逃げてしまったが、カナもコツをつかんだようだ。ようやく泣かずにつかみ取りできるようになった。
次々と捕獲してバケツに入れて、ついに水たまりにイワナの姿はなくなった。
でも・・・バケツには五匹しかいないよ。三匹足りない。まさかジャンプして岩を飛び越えて川に逃げちゃったかな。
パパがイワナは穴に潜り込むんだと言って、岩を少しずつどかしてみた。
うっそーと思うくらい小さな岩の隙間に鱗が見えた。
引っぱり出すとイワナだった。さらにその穴の奥にもう一匹隠れていた。
反対側の岩をどかすとその隙間に最後の一匹。
岩の穴に潜り込むから「岩魚」なんだ。なるほど。