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14.グレートバリアリーフ・クルーズの申し込み




 




 本当に寂しい話だが、帰国日を別にすればケアンズでの滞在もあと3日となってしまった。
 そろそろ今後の予定を詰めていこうと思う。
 「明日はアウターリーフに行こう」とパパが決めた。
 なんと言ってもグレートバリアリーフまでクルーズして、珊瑚礁の海でシュノーケルするのは旅行のハイライトだ。
 一昨年は風が強く船が出ないと言われてやむなくダンク島止まりとなったが、今年こそは絶対に行きたい。
 天候やみんなの体力を測りつつ日程を調整してきた。今日一日ゆっくり休んだから明日ならみんな元気に行かれるだろう。
 「明後日の夕方にこれを入れようか」とパパ。
 これというのは、一昨日いきなり訪問セールスにやってきたリバーラットのクロコダイルウォッチングツアーだ。
 意外だった。
 私は結構不本意だったが、ほぼアクティビティは一日おきに入れるのかと思っていたので明後日は何も無しだと覚悟していた。

 子どもたちをまた水着に着替えさせてプールに連れていき、私たち大人はプールサイドの管理オフィスを訪ねた。
 管理オフィスは無人だ。
 朝にはウェンディが座って仕事をしていたデスクもがらんとしている。
 オフィスの中をのぞくと、奥の窓からその向こうにある庭が見えてロラリーの娘のBちゃんが一人で遊んでいる姿が見えた。
 4月末から5月初めというのは日本ではゴールデンウィークだがこちらではオフシーズンでお客さんも少ない。
 どうやらロラリーとBちゃんは泊まり客が少ないときは自宅に帰らずウォンガリンガの1号室に寝泊まりしているようだ。
 私たちの姿に気づいたらしく、ロラリーがとんできた。
 「ごめんなさいね、ご用は何かしら」




 本格的なダイビングではなく、気軽にアウターリーフでシュノーケルできるクルーズには、QuickCatとCalypsoの二社があって、ロラリーのお勧めはカリプソの方だった。
 「こぢんまりとしたツアーで、船から直接海に下りるのよ。お勧めだわ」
 「明日のツアーに申し込めますか?」
 「電話してみるわね」
 ロラリーは早速受話器を取り上げた。

 ロラリーの声は電話でもはっきりとセンテンスを区切って聞こえる。
 相手と何か交渉していたようだが、ふとこちらを向いて、あなたたちシュノーケルセットは持っている?と聞いてきた。
 「子どもたちの分だけ」とパパが答える。
 「OK」
 今年も船が出ないなんて言われたらどうしようと冷や冷やしたが、無事予約が取れた。
 「どこから船が出るの? まさかケアンズの港ってことはないよね?」とパパ。
 まさかぁ。カリプソって言えばミッションビーチが本拠地のはず。いくら何でも2時間かけてケアンズまでは行かないよ。クランプポイントの桟橋かどこかから出るんじゃない?
 でも実はクランプポイントの桟橋からは出航せず、意外な場所から出るのだった。それはまた明日の話。

 クロコダイルウォッチングのツアーは当日申し込みで間に合うはずだからまだいいとして、パパは今夜のプールサイドのバーベキューセットも借りたいと伝えた。
 ウォンガリンガのプールサイドには潮風に吹かれながらバーベキューできるコンロが設置されていて、一昨年もここで夕食を食べたことがある。

左 ウォンガリンガのプールと、右 ダンク島とブランコ





7-15プールに棲む謎の虫へ続く


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