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** ケアンズと森とビーチの休日 **

6.サイクロン・ラリーと折り鶴




 私たちの泊まるウォンガリンガ・ビーチアパートメントは、三つのビーチのほぼ中央、ウォンガリングビーチの海沿いにある。
 この海沿いというのがポイントで、これらビーチで海の側に建っているアコモは非常に数が少ないのだ。
 ほとんどは海から道路を一本挟んだ向かいに建っている。
 だから海沿いのウォンガリンガだからこそ、バルコニーからプライベートビューさながら海を見ることができるし、自分の部屋の庭のような感覚でビーチに出ることができる。
 但し、海一望とはいかない。水平線ととバルコニーとを椰子や他の木々が隔てている。
 これらは防風林の役割を果たしているのではないかと思う。
 このあたりを時折巨大なサイクロンが襲うのだ。
 たまたま去年は私たちは渡豪するとこができなかったけれど、去年の3月にも観測史上最大級のサイクロンがこの地を直撃している。
 その凄まじさたるや、やれパロネラパークが壊滅したらしいとか、イニスフェイルのワニ園からワニが逃げ出したらしいとか、アサートンの農作物が全滅したらしいとか、ちょうど日本では王貞治率いる王ジャパンチームがワールドベースボールクラシックの第一回世界王者に輝いたと沸いていた頃、そんなニュースを切れ切れに聞いた。 

ウォンガリンガ・ビーチアパートメントのバルコニー
【画像は2005年旅行記 ケアンズの南を目指せより】



 「去年のサイクロンから、あなた達の折り紙のスワンとボックスを守ったわ」
 ウォンガリンガに予約のメールを入れたところ、管理人のロラリーから来た返信だ。
 折り鶴と折り紙の重ね箱は私が折ってウォンガリンガに置いてきたものだ。
 サイクロンの被害の大きさを感じると共に、彼女がちゃんと私たちのことを覚えていてくれたことが嬉しかった。
 ウォンガリンガは子どもたちも大好き。
 目の前のビーチはもちろん、素敵なプールもあるし、部屋のベランダに長椅子型のブランコがついている。ブランコのある部屋に初めて泊まったカナとレナは毎日揺らして遊んでいた。
 だから彼女たちにとってウォンガリンガはお部屋のブランコとプールのあるおうち。



1-7飛行機の手配とETASへ続く


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