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ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

9.陽のあたる丘の上で






最後にもう一度、仲良くなった小鳥たちを肩に乗せてもらったレナ


 荷物を全部、車に積み込んでから、セイラとロッキーに手を引かれて母屋に戻った。
 チェックアウト。
 寂しい。
 ディヴィッドが昨夜のお礼だとワインを一瓶差し出した。
 こちらが部屋から持ち込んだビールやワインを飲ませてもらったからと。
 「オーストラリアワイン?」
 「スパークリングワインだよ」
 お礼を言ってお土産に持ってきた扇子を渡す。
 今度はディヴィッドは真新しいゲストブックを出した。
 ここに名前とコメントを書いてほしいという。
 「あなたたちは私たちの六番目のお客さんだ!」
 このとき初めてこの若い一家が、一時的ではなく、このさきずっとこのファームを管理していくのだと知った。
 病気を機に今はケアンズに暮らしているというご両親は引退し、正式に彼らが引き継いだのだと知った。
 写真を撮らせてほしいとお願いして、みんなで撮影することにした。
 どこをバックにするのが一番いい?
 左右見回して、結局日の当たる放牧地を背景に並んでもらった。
 ディヴィッド、シンディ、セイラ、ロッキー、ありがとう。
 あなたたちに会えて良かった。

 これからもどうか、このファームが順風満帆で進んでいってほしい。
 あなたたちにはいつも陽のあたる丘で笑っていてほしい。
 本当にありがとう。 


この写真と思い出は私たちの宝物だ

どうもありがとう!!



【注】 Iskanda Parkでファームステイを考えていらっしゃる方へ




4-10.ミラミラ


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