ケアンズぷらすケアンズぷらす > 子連れ旅行記 ケアンズの南を目指せ > 11-2.ブルースハイウェイを北へ

ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

2.ブルースハイウェイを北へ




 帰路はThe Great Green Way、すなわちブルース・ハイウェイをケアンズへ向けてひたすら北上する。
 ほどなくして雨が降り始めた。
 空は暗く、低く雲が垂れ込めている。
 まもなく日の出だが、果たして太陽が顔を出すかどうかも怪しい。
 こんなに天気が悪くても、空が果てしなく広く感じるのがオーストラリアの不思議。
 今日はもう、オーストラリアに着いた初日のようにどんよりと雨の一日になるようだ。

 砂糖博物館のあるモーリリアンを過ぎて、クロコダイルファームのあるイニスフェイルを過ぎて、ユーベナンジー湿原を過ぎた辺りでジョセフィーン・フォールズはこちらの表示を見つけたが今日は素通り、ボールダーズのあるバビンダも素通り。
 やがて霧の中、うっすらととても自然の造形とは思えない山のシルエットが見えてきた。
 Walshs Pyramid。
 実は紀元前にエジプト人がやってきてこっそり作っていったんじゃないかと思うほど完璧な三角形。
 ところがピラミッド山の近くまで来て見上げると、意外に山肌はでこぼこでさっき南側から見たのと同じ山には思えないほどだった。 


左へ行けばタリー、右へ行けばイニスフェイルだ
どんよりとした酷いお天気
初日にケアンズに着いたその日の空のようだ
古びた製糖工場のあるバビンダを急ぎ足で通過する
霧の中にうっすらと浮かび上がったのは奇山ピラミッド


 だんだん人家が増えてきた。
 ケアンズが近いのだ。
 前方で雲がぷっつりと切れて、行く手の空が晴れているのが見えた。
 と、思ったら、もう雲の下を抜けていた。
 走り続ける車はケアンズの市街地に入ったとたん、いつの間にか青空の下にいた。


遠くに雲の切れ間がのぞいて
みるみるうちにそれは近づいてきて
あっと言う間に青空
いつしか私たちは青空のケアンズを走っていた





11-3.虹に始まり虹に終わる旅


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