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ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

6.スタートダッシュで後悔しないために




 成田からケアンズまでは所要時間およそ7時間20分。
 ケアンズ着は現地時間で朝の5時25分。
 しばらく間があるので、その間に今回の旅行の計画と準備について少し書いてみたい。

 去年一昨年と二年続けて子連れでケアンズに行った旅行はツアーだった。
 元々旅行に対しては我が儘で、拘束を嫌い常に自分勝手にプランニングしてきた私たち夫婦は、過去の大人だけの海外旅行は全て個人旅行だった。
 子連れで行くことにしてから何故急にツアーに宗旨替えしたかというと、使うツアー会社によってはパパの会社の福利厚生補助が出るといった単純な理由だったが、一度ツアーを使うと二年目も個人手配をするのは面倒に感じる自分たちがいた。

 ツアーといっても基本的に航空券とホテルだけのセットだ。
 現地で過ごす時間は全てフリー。
 それに格安航空券には子供料金の設定がないが、ツアーは探せば子供半額も珍しくない。
 条件にあったツアーさえ存在すれば毛嫌いしなくてもいいと思っていた。

 しかし二年目はそれなりに難航した。
 前の年に使ったような、宿泊はポートダグラスオンリー、しかも自炊のできるコンドミニアム。延泊可能で料金リーズナブルという条件のツアーはなかなか見つからなかった。
 当たり前だが同じ旅行会社でも、毎年同じツアーを催行しているわけではないのだ。

 やっとこれだ!!というツアーを見つけた。
 7月の旅行だというのに計画を立て始めたのは既にゴールデンウィーク開けで、もしかしたら間に合わないかと焦った。
 見つけてすぐに最寄りの支店に走った。
 聞いてみると何ともラッキーなことに、そのツアーの売り出しはその日の午後2時だということだった。
 今は午前中・・・まだあと何時間かある。
 午後は幼稚園や小学校から子供たちが帰宅するから家にいなくてはならない。申し込みだけ済ませて結果を自宅で待つことにした。

 2時・・・3時・・・4時・・・連絡は来ない。
 取れなかったのか?
 じりじりとした焦燥感。
 ようやく旅行会社の支店から電話があったのは、もう夕食も終えた夜8時過ぎだった。
 「希望の日は満席でお取りできませんでした」
 「・・・」

 担当者は自信なさげな口調で、翌日の出発ならまだ空きがあるので変更しますか?と伝えてきた。
 ・・・よ、翌日って・・・何万円料金が跳ね上がると思ってるの?
 家族四人で10万円くらい違うよ。
 冗談じゃない。

 悪いけど、電話してきた時間帯といい、その割に日程の変更を薦める態度といい、どう考えてもツアー売り出しと同時に手続きを進めたとは思えない。
 受け付けたこと忘れていて、夜になってからオンラインでパソコン叩いて、ついさっき「あら満席だわ」なんて知ったんじゃないの?

 パパ曰く、支店だって目の前のお客さんの業務が優先だから、そういうときは2時につきっきりで目の前でパソコン叩かせなきゃ駄目だよと、残念そうな顔。
 そんなこと言ったって、午後2時に外出してるわけにいかないんだもの。
 うん・・・二人とも判ってる。
 今どうこう言ったって仕方ないけど今回のことはしくじった。

 そうと決まったらこれ以上失敗を重ねるわけにはいかない。
 夜中に二人でネットに繋いだ。
 ツアー会社の情報や飛行機の残席を調べる。
 頼りない担当者は何度聞いてもキャンセル待ちの人数や押さえていた座席数は教えてくれなかったが、その旅行会社のウェブサイトを調べていくうち押さえていた座席数やホテルの部屋数は判明した。
 座席は1日辺り8席、ホテルは4箇所から選べるようになっているが全て1室ずつ。
 これでは二家族または1グループで埋まってしまう。希望していた日は何故かそこだけ安く、しかも夏休み前のフライング日数も少ない。聡い者ならみな同じ日を狙う。加えて延泊の末、帰宅を希望していた日はさらに絶望的。夏休みがスタートして7日ツアーで帰国する人たちとバッティングする。
 どうしよう。
 どうしたらいい。
 出発を二日前倒しにしてみた。
 帰国を1日早めてみた。
 あっ、まだ空きがある。
 カナの小学校を1日多く休ませなくてはならなくなるし、当初希望した日より値段が高くなるし、希望の日数より1日少なくなってしまう。
 でも現時点では最善だ。
 これを押さえよう。

 例の支店はもう信用ならないし、一応最初に希望した日付でキャンセル待ちを入れてある。
 今回の日程は、同じツアー会社の電話予約センターに直接依頼することにした。
 それに支店の開店時間より電話予約センターの受付時間の方がオープンが早い。この僅かの時間にせっかく見つけた空きが埋まってしまっても泣くに泣けないしね。
 電話予約センターのお姉さんは、支店の担当者とはうってかわってきびきびした口調であっと言う間にツアーを押さえてくれた。
 これで一安心。

 ・・・等という失敗を去年はしているのである。
 今年は何が何でもスタートダッシュで後悔するような羽目にはなりたくなかった。 



1-7.ケアンズ・ファームステイ計画


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