ポートダグラス楽園日誌2004 9-4


4.レンタカー返却に関する我が家の事情と解決策

 レンタカーは8日間借りていた。
 最初は7日間の予定だった。一週間だとちょうど割引率が良いし、最終日は返却の時間が無いだろうとふんで、前日の朝にポートダグラスで返却するつもりだった。
 旅行を依頼したツアーがサービスで行きも帰りも空港-ポートダグラス間を送迎してくれることになっていたので、ポートダグラスでレンタルしてポートダグラスで返却するつもりだった。
 その予定が変わったのは、昨日、ケアンズ・ショーに行くことにしたからだ。
 ケアンズ・ショーは日程が7月21日から23日と決まっていて、私たちの滞在とクロスする日は21日しかなかったため他の日にすることはできなかった。
 レンタカー返却予定日にケアンズに出かけるなら、その日も借りっぱなしにした方がよい。しかもポートダグラスに戻って返却するとなると、レンタカー会社の営業時間内に戻らなくてはならないことになり、せわしない。
 返却日を21日から22日に一日延ばして、更に返却場所をポートダグラスからケアンズに変更した。ケアンズ・ショーの帰りに返却するつもりなのだ。
 これで一日ケアンズで遊べることになったが、まだしっくりこない。
 しっくりこない理由の一つは、ケアンズで返却するとしてもやはりその日の営業終了時間を気にしながら遊ばなくてはならないこと、そしてもう一つは、せっかくレンタカーを借りているのに21日夕方にはケアンズからポートダグラスへわざわざ高いバス代を払って戻らなきゃいけないことだった。

 もっと良い手は無いか?

 22日の出発日の朝、ポートダグラスで返却するのは不可能だ。
 レンタカー会社の営業開始時間前にポートダグラスを発たないと間に合わないからだ。
 前日の夜、営業時間外の返却をすると言う手もあるかもしれなかったが、海外のことだし、トラブルを避けるためにもできれば相手の顔を見て返却したい。
 あれやこれや考えて、日本出発直前のある日、パパはぽんと思いついた。

 ツアーの旅程書に記載された本日の予定はこうだ。
 ポートダグラスのホテルからケアンズまで、ツアーの現地係員が送迎してくれる。行き先は空港ではなく、ケアンズ市内のDFSガレリア。ここで免税品のショッピング。それから空港でチェックイン。

 そしてパパが考えた案とはこうだ。
 ママと子供たちだけ免税店に送迎してもらい、パパは送迎車の後ろにくっついてレンタカーを走らせ、ママがショッピング中、ケアンズでレンタカーを返却する。


早朝のマクロッサンストリート、まだひと気が無い


 初日にツアーの現地係員、日本語ぺらぺらのLさんにそう相談したところ、さらに良い方法を承諾してくれた。
 Lさんはポートダグラスには送迎に行かない。
 レンタカーで我が家には直接ケアンズに来てもらい、レンタカー会社のオフィス前でピックアップして免税店に送迎する。

 我が家にとってのメリットは、あえて家族別行動を取る必要が無いことと、またレンタカー返却後にパパが歩いて免税店に移動する必要がないこと。
 また、Lさんにとっては、わざわざポートダグラスまで往復二時間かけて迎えに行く必要がなくなったということ。
 この手が使えたのは、我が家の他に誰もこのツアーでポートダグラスに滞在していなかったからに他ならない。

 ちなみに私たちは別に免税店に行きたいわけじゃない。
 これはツアー会社と免税店の契約のためで、ツアーに入る以上仕方ないのだ。
 「デューティーフリーショッパーズはどうしても行かなきゃいけないんでしょ?」というパパに、
 「契約ですからね、1分だけでもお願いします」と苦笑しながらLさん。



9-5.野生ワラビー発見へ続く


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