ポートダグラス楽園日誌2004 6-16


16.船室の嘔吐予備軍たち

 オーシャンスピリットのクルーズは、グレートバリアリーフだけでなく、クルーズそのものを楽しんでもらおうと、帰りの船ではライブをやることでも知られている。
 本当はライブもデッキで行われるらしいのだが、あいにくと今日はそんな風向きではない。
 仕方ないので機材は船室に運び込まれ、ミュージシャンはそこで歌う羽目になった。
 海上の青空の下で音楽を楽しみたいような人たちは、みんな船の後部や二階部分でくつろいでいた。
 船室にいるのは今にも吐きそうな嘔吐予備軍ばかり。
 はっきり言って、そこでギターをじゃかじゃかやられると、大迷惑。例の紙袋を手に室内の椅子でぐったりしている人たちは、みんな恨めしそうな顔でライブショーを見ていた。


オーシャンスピリット・クルーズ名物の帰路のライブも、はっきり言って迷惑そうな人々・・・
さんざん泳いで流石にレナも疲れたか・・・と思ったらリンゴを食べる元気はあるのね


 ようやく波が静まったのは、ケアンズの湾内に入ってからだ。
 町並みが見えてくると、今までの大揺れが嘘のように、海面は静かになった。
 もうじきクルーズは終わりを告げる。


ようやく波が静まった頃、ケアンズが見えてきた・・・




6-17.スーパーマーケットでのひとこまへ続く


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