14.楽園の島に別れを告げる
計っていたわけでもないのに、戻ってみればもう引き上げる時間だった。
最終シャトル便は全員乗り切れず、もう一往復することになった。
残されたメンバーに入って、シャトルが戻ってくるまでの僅かな時間、名残を惜しむことが出来てちょっと得した気分。
日本人女性の二人組が、シャッターを押してほしいと頼みに来た。
白い波打ち際が入るように構図を決めてほしいと言う。
撮影してカメラを返した後、ふと思いついて自分たち家族の写真も撮ってもらった。
きっと昨日のOn
The
Inletの写真と併せて、この二枚だけが今回の旅行で家族四人揃ったものになるのだろう。
パパは最後に、子供たちの集めた珊瑚のかけらと貝の写真も撮った。
海鳥たちに別れを告げて、
ミコマスケイを後にする・・・。