13.子連れシュノーケル
マスクをつけた顔を海中に沈めると・・・。
最初は何も見えない。
泡が消えて中が見えてくると、それは幻想的な光景が待っていた。
おお、これは綺麗だ。
もこもこの珊瑚の間に、カラフルな魚たちが泳いでいる。
追いかけたら手で触れそうだ。
それに珊瑚も黒っぽい中、蛍光ブルーのドットが一面についているのも。
あっと言う間に、海が冷たかったことなどすっかり意識から消えてしまった。
初めてダイビングとシュノーケルをしたのは、沖縄の座間味島だった。
体験ダイビングをして、その後シュノーケルをした。
初めて見る珊瑚礁の海の中は、目を見張るほど美しかった。
次がエイジンコートリーフで、潜る前に他でどこか潜ったことがあるか聞かれた。
沖縄で体験ダイビングをしたことがあると言うと、沖縄には負けるかもしれないが、こちらの方が大物が出る確率は高いと言われた。
結局大物は出なかったので、魚も珊瑚も沖縄より寂しいダイビングになった。
三度目のアーリントンリーフでの体験ダイビングはさらに大したことがなかったような気がする。
ここではシュノーケルも上手くいかなかった。今にして思えば、マスクのサイズが合っていなかったのかも。
過去を振り返ってみて、ようやくこの
ミコマスケイで、あの座間味に匹敵する海中を見たと思った。
今の季節が乾期なのも関係あるかもしれない。
雨期だとどうしても海が濁り、海中がよく見えないと聞くからだ。