8.珊瑚とグラスボート
ロウアイルズで乗ったグラスボートは、いわゆるグラスボトムボートと呼ばれるタイプで、船底の一部がガラス張りになっている簡易なものだった。
海上から見る海や島の景観はとても綺麗だったが、グラスボートからあまり魚は見えなかった。ただ、ウミガメが見えたのが印象的だった。
ミコマスケイのグラスボートは半潜水艦セミサブマーシブルと呼ばれるタイプで、乗客は船底に乗り込みガラスは足下ではなく壁にはめ込まれている。
のぞき込まなくても海中が見えるのでかなり楽だ。
最初、カタマランの横にボートがいるときから、ガラスの外にうようよと大きな魚が何匹もいるのが見えた。
何だろう、スナッパー?
ゴゴゴゴと発進すると、最初は泡しか見えない。
子供たちはそれでも泡が綺麗と大はしゃぎ。
少し進んで動きが止まった。
両側のガラスに一面の珊瑚。
うわーい、魚もいっぱい。
「ドリーだ」とカナ。
ナンヨウハギかな。群れなして青と黄色の模様。
思わず夢中でガラスに張り付く。
ロウアイルズのそれより何倍も魚が多いような気がする。
これが見られないなんて、本当にパパは可哀想。
あっ、ウミガメ。
今回もウミガメ発見。
でも一瞬のことだったので写真は撮れなかった。
海の底を形容するのは難しい。
テーブル珊瑚、枝珊瑚、花びらみたいな珊瑚、ブロッコリーみたいな珊瑚。
グラスボートで巡っていた時間はかなり長く感じた。
餌付けなどしていないのに、本当に沢山の熱帯魚を見た。
これは潜ったらさぞや綺麗だろうなぁ。