ポートダグラス楽園日誌2004 5-11


11.野生クロコダイル探しのクルーズ

 さて、食べ終わったら少々せわしないがマリーナへ移動しなければならない。

 ポートダグラスで過ごす日、何をしたいかいろいろ考えてみた。
 レインフォレストハビタットとサンデーマーケットはもちろんとして、ポンツーンボートによる釣り&船上バーベキューと、野生クロコダイルを見に川クルーズなども候補に挙げていた。
 そういえば遠い昔手に入れたガイドブックに、バリーフーリー鉄道と蒸気船クルーズを組み合わせたツアーが載っていた。
 今年、鉄道が動いていなかったことは既に書いたが、去年ポートダグラスのマリーナで私はその蒸気船を目撃していた。
 レディダグラス号。
 もしかしたらこれに乗れるかもしれない。
 そして実際にポートダグラスに来てみたら、クロコダイル探しのクルーズ、イコール、蒸気船レディダグラス号だった。
 ポンツーンボートの方はバーベキューは好きだけど釣りにはあまり興味のない(というか、船酔いが酷いので船釣りはしたくない)パパにより却下されたので、レディダグラス号のツアーに行こう。そうしよう。

 レディダグラス号のツアーは、今朝になって申し込んだ。
 朝、サンデーマーケットに行く前に、パパがホテルのツアーデスクに申し込みに行ったのだ。
 昨日、アサートン高原ドライブを諦めることにしたので、今日の午後が空いた。
 だからのんびりポートダグラスの夕日を見ながら、ワニでも探してクルーズしようかと思って。
 当日の申し込みだったので取れるかなと危惧したが、パパはばっちりだったと笑顔で戻ってきた。


ポートダグラスの高級ショッピングセンター、マリーナミラージュ

右上とマリーナミラージュの桟橋

下と蒸気船レディ・ダグラス号


 高級ショッピング街、マリーナミラージュのショッピングセンターを抜けて桟橋へ。
 足下の影は徐々に長くなってきているが、まだ日は明るい。
 ポートダグラスの港には、白い優美なヨットがいくつも停泊している。
 その中に一艘だけ、古風な蒸気船が混じっていた。
 ミッキーマウスの初期作品、白黒アニメーション「蒸気船ウィリー」を知っているだろうか。あんな感じの船だ。
 両サイドには大きなパドルが、屋根にはクラウンのついた煙突が、座席の頭上には幌がついている。
 これがThe Lady Douglas号。

 クルーズは一日3回行われる。
 お昼ご飯のついたランチクルーズが11時半から1時半。
 マフィンとお茶のついたアフタヌーンクルーズが2時15分から3時45分。
 そしてシャンパンのついたサンセットクルーズが4時半から6時だ。
 サンセットがいいなぁと思ったら、元々日曜日はサンセットしかやっていないのだった。
 マリーナミラージュから出航して、コーラルシーではなくPackers Creekをさかのぼる。
 マングローブの生い茂る入り江には、野生のクロコダイルたちが数多棲んでいる。
 このツアーでクロコダイルを発見する確率は90パーセントだという。
 ディンツリーのリバークルーズでクロコダイルを見られなかった私でも、今度こそ野生のクロコダイルに会えるだろうか。

 船に乗る前に、パパとカナは後ろから話しかけられた。
「あら、この子たち、着替えちゃったの?」
 今朝のサンデーマーケットで、浴衣姿のカナとレナを目撃した人だった。
 ちょっとした有名人みたいだね。


はやくはやく・・・とパパの手を引くレナ
スチームボートのレトロなパドル




5-12.Lady Douglas号の出航へ続く


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