高級ショッピング街、
マリーナミラージュのショッピングセンターを抜けて桟橋へ。
足下の影は徐々に長くなってきているが、まだ日は明るい。
ポートダグラスの港には、白い優美なヨットがいくつも停泊している。
その中に一艘だけ、古風な蒸気船が混じっていた。
ミッキーマウスの初期作品、白黒アニメーション「蒸気船ウィリー」を知っているだろうか。あんな感じの船だ。
両サイドには大きなパドルが、屋根にはクラウンのついた煙突が、座席の頭上には幌がついている。
これがThe
Lady
Douglas号。
クルーズは一日3回行われる。
お昼ご飯のついたランチクルーズが11時半から1時半。
マフィンとお茶のついたアフタヌーンクルーズが2時15分から3時45分。
そしてシャンパンのついたサンセットクルーズが4時半から6時だ。
サンセットがいいなぁと思ったら、元々日曜日はサンセットしかやっていないのだった。
マリーナミラージュから出航して、コーラルシーではなくPackers
Creekをさかのぼる。
マングローブの生い茂る入り江には、野生のクロコダイルたちが数多棲んでいる。
このツアーでクロコダイルを発見する確率は90パーセントだという。
ディンツリーのリバークルーズでクロコダイルを見られなかった私でも、今度こそ野生のクロコダイルに会えるだろうか。
船に乗る前に、パパとカナは後ろから話しかけられた。
「あら、この子たち、着替えちゃったの?」
今朝のサンデーマーケットで、浴衣姿のカナとレナを目撃した人だった。
ちょっとした有名人みたいだね。